史上最多15体の仏像曼荼羅が集結!
1200年にわたり守り伝えられた東寺の密教美術
日本初の密教寺院で真言宗総本山、また1994年には世界遺産にも登録された京都市の東寺(教王護国寺)。794(延暦13)年、桓武天皇による平安京への都遷り「平安遷都」とともに官寺(国立の寺院)として建立され、823年には、新しい仏教である密教を唐で学んで帰国した弘法大師空海に託されたことにより、真言密教の根本道場となった。本展では、空海のもたらした密教の造形物や美術品、東寺に伝わる文化財など、1200年にわたり守り伝えられた密教美術の最高峰が一堂に会する。
展示は四章立てで展開。第一章では、真言宗で最も重要で、かたく秘された儀式「
第二章では、それまでの仏教教団とは大きく異なる形式をとる、密教独特の造形の名品を紹介。大日如来を中心に多くの如来・菩薩・明王・天などを集合的に描く両界曼荼羅図や、修行を成就させるために重視された手で印を結ぶ印図など、密教ならではの教えを国宝・重要文化財から学ぶ。特に、現存最古の彩色両界曼荼羅図である「西院曼荼羅(伝真言院曼荼羅)」は必見だ。
第三章では、羅城門伝説に彩られた兜跋毘沙門天立像にはじまり、空海ゆかりの舎利信仰・八幡信仰を伝える遺品、東寺の歴史を語る上で欠かせない史料『東宝記』に代表される書跡や古文書など、その信仰と歴史を今日に伝える宝物の数々を展示。
目玉は第四章の曼荼羅の世界。東寺講堂に安置される21体の仏像からなる立体曼荼羅のうち、史上最多の15体が集結。「密教は奥深く、文章で表すことは困難である。かわりに図画をかりて悟らないものに開き示す」との空海の言葉を表した到達点ともいえる、圧巻の立体曼荼羅の世界が体感できる。展示される国宝の11体は、360度方向から鑑賞できるという贅沢な展示方法も嬉しい。
展覧会名 | 特別展「国宝 東寺−空海と仏像曼荼羅」 |
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会期 | 2019年3月26日(火) 〜 6月2日(日) |
休館日 | 月曜日、5月7日(火) ※ただし4月1日(月)は東寺展会場のみ開館、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館 |
時間 | 9:30〜17:00 ※ただし、会期中の金曜・土曜は21:00まで ※入館は各閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京国立博物館 平成館 台東区上野公園13-9 >> 会場の紹介記事はこちら |
観覧料 | 一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 900円、中学生以下無料 |
公式サイト | https://www.tnm.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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