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PIXARアニメーション制作の裏側をハンズオン展示で学ぶ
『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』など誰もが知る人気アニメーションを数多く手掛けるPIXARアニメーション。その作品を生みだす技法と科学に迫る展覧会が約5ヵ月間にわたり六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで開催される。本展は、「The Science Behind PIXAR」と題して、2015年にアメリカやカナダなど計8か所で開催され、今回がアジア初上陸となる。
展覧会では、普段見ることができないPIXARアニメーション制作の裏側を、制作のカギとなる8つの工程で紹介。数々の魅力的なキャラクターがどのように生みだされ、作品がどのように作られていくのか、実際にアニメーションづくりを体験しながらひみつを解き明かしていく。
最初の工程である「モデリング」は、アーティストが描いたスケッチを基に、コンセプト・アートに沿ってデジタルモデラーがキャラクターのバーチャル3Dモデルを制作。その3Dキャラクターをリアルに動かすための仮想の骨や関節、筋肉をつくり動きを設計していくのが「リギング」だ。また、髪や服などの外見を決める「サーフェイス」では、シェーダーと呼ばれるコンピュータープログラムで、物に当たる光の散乱方法を調整し、表面を光沢ある透明なガラスのようにも、鈍色でザラザラの錆びたようにも表現できる技術を体験。さらに、映画にはキャラクター以外にも小石・木・建物などシーンに合ったセットも重要だが、そのイメージをリアルな世界に変える「セット&カメラ」では、フレーム内でのセットの見え方を検証したり、ストーリーが伝わる構図やカメラの動きを選択したりして、バーチャル世界を構築していく。他にも、昼や夜などの明かりを調節し、情感あふれるシーン表現の役割も担う「ライティング」では、照明デザイナーがコンピューター上でプログラムしたバーチャル照明を、実際にボタンを押して試すことができる。
各エリアでは人気キャラクターたちとの写真撮影も可能。5ヵ月間と開催期間も長いので、ゴールデンウィークや夏休みに、家族・友達とPIXARの制作の裏側をハンズオン展示で体験してみては。
展覧会名 | PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス |
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会期 | 2019年4月13日(土) 〜 9月16日(月・祝) |
休館日 | 会期中無休 |
時間 | 10:00〜22:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー 港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階 |
観覧料 | 一般 1,800円、高大生 1,200円、4歳〜中学生 600円、65歳以上 1,500円 |
公式サイト | tcv.roppongihills.com |
問合せ | 03-6406-6652(東京シティビュー) |
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