アーキテクテン・デ・ヴィルダー・ヴィンク・タユー展
ヴァリエテ/アーキテクチャー/ディザイア

時間をかけて建築と向き合い、多彩な空間を生み出す
ベルギーの建築家ユニットによる日本初の展覧会

©Filip Dujardin

2018年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展において銀獅子賞を受賞した、ベルギーの建築家ユニット、アーキテクテン・デ・ヴィルダー・ヴィンク・タユー(以下ADVVT)の日本初の展覧会。多種多様な作品の実践――ヴァリエテ[VARIETE]、建築をつくることのみならず、常に建築のあり方を探究する姿勢――アーキテクチャー[ARCHITECTURE]、そして建築に属するふるまいのデザインを希求しつづける――ディザイア[DESIRE]の3つのテーマを通して、ADVVTの作品を深く洞察し、さらに日本とのコンテクストや文化の違いをも探求する。


ベルギーのゲントを拠点に活動をするADVVTは、自分たちがコントロールできない偶然性や既存条件も積極的に設計に取り入れながら、予算の多寡や新築・改修といった条件にとらわれず、多彩な空間を生み出してきた。例えば、代表作のひとつ「カリタス」(2016年)は、取り壊しが進んでいた19世紀の精神科病棟の改修プロジェクトで、医師や療法士、患者とのディスカッションを重ね、屋根すら撤去されていた既存建物に温室を挿入し補修を行っただけで、多様な用途に応える開放的な空間を創出。このプロジェクトを紹介した2018年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展では、時間をかけて建築と向き合う態度が、建築の未来自体を開かれたものにするという理解を得て、銀獅子賞を受賞した。

教育も設計活動の重要な一部分と考えているADVVTは、本展覧会のために今春、東京工業大学においてワークショップを実施。ADVVTの作品のコンセプトを学生が読み解き、そのコンセプトを再解釈し、日本というコンテクストに挿入する際にどのように設計に反映されるかを探究することで、ベルギーと日本のコンテクストの相違だけでなく、普遍的な建築のエッセンスを抽出しようと試みた。
 会場ではワークショップで制作した模型やドローイングを交え、柔軟な発想で与条件をポジティブに転換するADVVTの作品と、彼らのまなざしが提示される。

カリタス ベルギー、メッレ(2016年)©Filip Dujardin
バレエ団 C de la B と音楽劇場 LOD ベルギー、ゲント(2008年) ©Filip Dujardin
ベルン・ハイム・ベーク ベルギー、ゲント(2012年) ©Filip Dujardin
ロット・エレン・ベルグ ベルギー、メルデン(2011年) ©Filip Dujardin
開催概要
展覧会名 アーキテクテン・デ・ヴィルダー・ヴィンク・タユー展
ヴァリエテ/アーキテクチャー/ディザイア
会期 2019年9月13日(金)〜11月24日(日)
休館日 月曜日・祝日(ただし11月3日・23日は開館)
時間 11:00〜18:00
会場 TOTOギャラリー・間
港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
入館料 無料
公式サイト https://jp.toto.com/gallerma
問合せ 03-3402-1010
2019年9月更新