400年にわたる西洋美術の名品と、ハンガリー近代絵画が一挙来日
日本とハンガリーの外交関係開設150周年を記念し、ハンガリー最大の美術館であるブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーのコレクションが来日。両館の所蔵品がまとまった形で鑑賞できるのは25年ぶりとなる。
ブダペスト国立西洋美術館は、ハンガリーを含むヨーロッパ美術を包括的に収蔵する美術館として1906年に開館、そしてハンガリー・ナショナル・ギャラリーは、ハンガリー美術専門の機関として1957年に開設された。現在、2館は一つの組織に統合され、ブダペスト国立西洋美術館は、エジプトやギリシャ・ローマの古代作品と、中世末期から18世紀末までのヨーロッパとハンガリーの美術品を収蔵。ハンガリー・ナショナル・ギャラリーは、19世紀以降のハンガリー美術を収蔵するほか、19世紀以降の世界各国の美術も展示している。
本展には、16世紀ルネサンスから20世紀初頭のアヴァンギャルドの時代まで、約400年の西洋美術の歴史を彩った絵画・彫刻・素描、全130点が集結。北方ルネサンスの巨匠ルカス・クラーナハ(父)から、ティツィアーノ、エル・グレコ、ティエポロ、クールベ、モネ、ルノワール、そして20世紀初頭のドイツ前衛芸術の異才クルト・シュヴィッタースまで、各時代を代表する作家たちの名品で会場が彩られる。
特に、日本ではなかなか目にすることのできない、ハンガリー近代絵画は必見。ハンガリーでは19世紀から20世紀初頭にかけてナショナリズムの機運が強まり、芸術文化活動もきわめて活発に展開された。本展には、今日ハンガリーで最も愛されている名画《紫のドレスの婦人》を描いたシニェイ・メルシェ・パール、パリを拠点に国際的に活躍したムンカーチ・ミハーイ、ナビ派の大家リップル=ローナイ・ヨージェフ、象徴主義の鬼才チョントヴァーリ・コストカ・ティヴァダル、世紀末の巨匠ヴァサリ・ヤーノシュといった、ハンガリー近代美術を代表する画家たちの名作が35点も出品される。
「ドナウの真珠」と称えられるハンガリーの首都、ブダペストから一挙来日する珠玉の作品群を堪能したい。
展覧会名 | 日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念 ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵 ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年 |
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会期 | 2019年12月4日(水) 〜 2020年3月16日(月) |
休館日 | 火曜日(ただし2月11日は開館)、年末年始12月24日(火)〜2020年1月7日(火)、2月12日(水) |
時間 | 10:00〜18:00 ※金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館時間の30分前まで |
会場 | 国立新美術館 企画展示室1E 港区六本木7-22-2 >> 会場の紹介記事はこちら |
観覧料 | 一般 1,700円、大学生 1,100円、高校生 700円 ※中学生以下無料 ※2020年1月11日(土)〜13日(月・祝)は高校生無料、学生証の提示が必要 |
公式サイト | https://www.nact.jp |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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