サラ・ベルナールの世界展

ミュシャ、ラリックらアール・ヌーヴォーの旗手の大成に貢献した<br>伝説の大女優サラ・ベルナールの華やかな世界

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランス出身の女優、サラ・ベルナール(1844〜1923)。自らの一座を立ち上げ劇場経営にも携わったほか、アーティストとして彫刻作品の制作を行うなど、生涯にわたって幅広い活動を続けた人物だ。また、サラは画家アルフォンス・ミュシャや宝飾デザイナーのルネ・ラリックなど、若き芸術家たちの才能をいち早く見出し、パトロンとしてその活動を庇護したことでも知られている。
 本展は、サラの人生を当時の貴重な写真や肖像画、舞台衣装や装飾品のほか、ミュシャやラリックによる作品をもとに通覧する日本初の展覧会となる。

1862年にデビューを果たしたサラ・ベルナールは、1872年に出演したヴィクトール・ユゴーによる戯曲『リュイ・ブラース』での演技が高く評価され、国民的人気を獲得する。その人気は一般人にとどまらず、トゥールーズ=ロートレックや、親友(サラの恋人でもあったと言われる)ルイーズ・アベマ、ジョルジュ・クレランら画家は、女優として成功を収めた華やかなサラの姿を数多く描いている。
 そして、当時無名の若手芸術家であったアルフォンス・ミュシャは、サラ主演の『ジスモンダ』の公演ポスターを手掛けたことがキッカケで名を広く知られ、その後6年間の専属契約を結び次々とサラ主演の公演ポスターを制作。さらに、当時フリーランスとして独立していた新進気鋭の宝飾デザイナールネ・ラリックも、サラがプライベートや舞台上で彼の装飾品を身に付けたことで、より世間の注目を集めるようになった。このような芸術家たちの作品をはじめ、サラのプライベートや舞台姿をとどめた写真や絵画、そして実際に身に付けたドレスや装飾品を通して、彼女の生きた足跡をたどる。

最後には、サラの生きたベル・エポック時代の、享楽的で華麗な雰囲気を伝えるポスター作品、そして自身が広告塔になった多くの商品や広告なども展示され、当時の時代背景やサラが伝説として人々の記憶に刻まれていく様子も知ることができる。

アルフォンス・ミュシャ《サラ・ベルナール》1896年 リボリアンティークス蔵
C.W.ダウニー《街着姿のサラ・ベルナール》1902年 個人蔵
ルイーズ・アベマ《サラ・ベルナール》1909年 エタンプ市美術館蔵

アルフォンス・ミュシャ《ジスモンダ アメリカツアー版》 1895年 リボリアンティークス蔵
アルフレッド・クラレー《白粉「ディアファーヌ」》1890年頃 ダニエル・ラドゥイユ・コレクション
ジャック・ドゥーセ《イブニングドレス》19世紀末 個人蔵

開催概要
展覧会名 パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華
サラ・ベルナールの世界展
会期 2019年12月7日(土) 〜 2020年1月31日(金)
※会期中展示替えあり
休館日 月曜日(ただし1月13日は開館)、12月29日(日)〜1月3日(金)、1月14日(火)
時間 10:00〜18:00
※金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館時間の30分前まで
会場 渋谷区立松濤美術館
渋谷区松濤2-14-14
観覧料 一般 500円、大学生 400円、高校生・60歳以上 250円、小中生 100円
※土・日曜日、祝休日は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料
公式サイト https://shoto-museum.jp/
問合せ 03-3465-9421
2019年12月更新