沖縄特有の骨壺「
祈りによって生まれた優れた造形を読み解く
沖縄では亡くなった人を墓室内に安置して風葬し、数年後に骨を洗うという琉球王朝時代以来続いた特有の埋葬方法があり、その洗骨を納める骨壺のことを「
祈りによって生まれた優れた造形は、常に宗教的な実用性を宿している。それは作り手に、己を超えた大きな存在や亡き者を自覚させ、慎み深さや畏れる心、謙虚さを導き出した。そして他の工芸品に比べ、個人や作為が表れることを抑え、美との結縁をいっそう濃くさせたのだ。
展示は、琉球王朝時代の厨子甕をはじめ、室町時代の絵巻、鎌倉時代の繍仏(刺繍で表現した仏)、18世紀スウェーデンの壁画など、時代・国境を越えた“祈り”にまつわる美術品で構成される。
展示にあわせ、厨子甕34基を掲載する「祈りの造形 日本民藝館所蔵・厨子甕」も刊行される。
展覧会名 | 祈りの造形 沖縄の厨子甕を中心に |
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会期 | 2020年1月12日(日) 〜 3月22日(日) |
休館日 | 月曜日 ※祝日の場合は開館、翌火曜休館 |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 日本民藝館 目黒区駒場4-3-33 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,100円、高大生 600円、小中生 200円 |
公式サイト | http://mingeikan.or.jp/ |
問合せ | 03-3467-4527 |
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