増田信吾+大坪克亘展 それは本当に必要か。

その場に本当に必要なものはなにか?若手建築家ユニットの探求の軌跡を追う

独自性に富んだ建築作品を生み出している若手建築家ユニット、増田信吾+大坪克亘。たった1枚の住宅の塀から設計活動を始めた2人は、その後、初期の代表作「躯体の窓」や第32回吉岡賞を受賞した「リビングプール」により高い評価を受け、建築界の注目を集めた。本展では、増田信吾+大坪克亘の初期の作品から、「始めの屋根」「街の家」「つなぎの小屋」「庭先のランドマーク」などの近作までの設計過程を敷地模型やモックアップにより紹介。本当に設計すべきことをどのように見出し、環境の中で定着させていくのか、彼らの探求の軌跡を追う。

2007年に増田信吾は武蔵野美術大学を卒業、大坪克亘は東京藝術大学を卒業し、増田信吾+大坪克亘を共同主宰。これまで、AR Emerging Architecture Awards大賞(2014)、第32回吉岡賞(2016)を受賞するなど、その独自性が高く評価されている。
 彼らは、敷地のなかで「場」に大きく影響する境界や窓、躯体、基礎といった部位に着目し、大胆な解決方法を提示する。その際、そこで営まれる生活や周辺環境に対しても細やかな「観察」と「診断」をおこない、場に大きく寄与する対象を見極めて設計すべき「計画」へと導いていく。その行為からは、恣意的なものを排除して客観的に対象と向き合おうとする、2人の設計に対する純粋な姿勢がうかがえる。その過程を経ているからこそ、周囲と溶け込みながらも強い存在感を与える彼らの建築は、私たちの既成概念をくつがえし、日頃見慣れた風景が違って見えるような新鮮な感動を与えてくれるのだ。

外側まで大きく視野を広げること、そして目を凝らすことを同時に重ねることで、本当に必要なものは何か、を改めて考える。

増田信吾(左)+大坪克亘(右)©Anna Nagai
始めの屋根(東京都、2016年)©Anna Nagai
リビングプール(山形県、2014年)©Anna Nagai
つなぎの小屋(神奈川県、2018年)©Anna Nagai
躯体の窓(千葉県、2014年)©Anna Nagai

開催概要
展覧会名 増田信吾+大坪克亘展 それは本当に必要か。
会期 2020年1月16日(木)〜3月22日(日)
休館日 月曜日・祝日(ただし2月23日は開館)
時間 11:00〜18:00
会場 TOTOギャラリー・間
港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
入館料 無料
公式サイト https://jp.toto.com/gallerma
問合せ 03-3402-1010
2020年1月更新