ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画-セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策

セザンヌの作品を起点に現代の写真作品と絵画の関係を問う

  • 2022/05/17
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「創造の体感」をコンセプトに毎年一回開催される、石橋財団コレクションと現代美術家の共演「ジャム・セッション」。写真家の柴田敏雄と鈴木理策を迎え開催される本展では、両名の新作・未発表作品約130点を含む約240点と、石橋財団コレクションより約40点、計280点を超える作品で構成される。

ダムやコンクリート擁壁、橋梁などのインフラストラクチャーの構造物のある風景をモチーフとし、緊張感のある画面構成を特徴とした作品を制作する柴田敏雄。造形への強い意思を示す作品のため、しばしば「抽象絵画」と評されてきた。
 一方、故郷の熊野の風景をはじめ、水面、桜や雪景などを主題として作品を制作してきた鈴木理策は、写真というメディアへの探求と、「見ることの現在」への問題意識によってその姿勢を貫いている。
 そして柴田と鈴木にとって、活動の初期より重要な参照であり続けたのが、ポール・セザンヌの、自然に即しながら自己の視覚的感覚を実現することを試みた芸術家としての態度と、その革新的な作品である。
 本展は、セザンヌの絵画作品を起点に、写真を作品創造のメディアとして選んだふたりの作家が現代の写真と絵画の関係を問う試みだ。また、セザンヌだけでなく、柴田は藤島武二、アンリ・マティス、ピート・モンドリアン、ヴァシリー・カンディンスキーや円空、鈴木はギュスターヴ・クールベ、クロード・モネ、ピエール・ボナールやアルベルト・ジャコメッティといった絵画の視点を織り交ぜ、写真を通じて作品の特異性とその魅力を紹介する。
 6つのセクションで構成され、そのうち4つのセクションで新作を含めた両作家の作品と石橋財団のコレクションとのセッションが展開。ポール・セザンヌのセクションと、雪舟のセクションではそれぞれ三者の作品の共演が行われ、見逃せないセッションとなりそうだ。

  1. 柴田敏雄《高知県土佐郡大川村》2007年 東京都写真美術館蔵
  2. ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》1904-1906年頃 石橋財団アーティゾン美術館蔵
  3. 鈴木理策《サンサシオン 09, C-58》2009年 作家蔵
  4. ピート・モンドリアン《砂丘》1909年 石橋財団アーティゾン美術館蔵
  5. 柴田敏雄《山梨県南巨摩郡身延町》2021年 作家蔵
  6. ピエール・ボナール《桃》1920年 石橋財団アーティゾン美術館蔵
  7. 鈴木理策《Still Life 21, ST-127》2021年 作家蔵
  1. 柴田敏雄《高知県土佐郡大川村》2007年 東京都写真美術館蔵
  2. ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》1904-1906年頃 石橋財団アーティゾン美術館蔵
  3. 鈴木理策《サンサシオン 09, C-58》2009年 作家蔵
  4. ピート・モンドリアン《砂丘》1909年 石橋財団アーティゾン美術館蔵
  5. 柴田敏雄《山梨県南巨摩郡身延町》2021年 作家蔵
  6. ピエール・ボナール《桃》1920年 石橋財団アーティゾン美術館蔵
  7. 鈴木理策《Still Life 21, ST-127》2021年 作家蔵

開催概要

展覧会名 ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策
写真と絵画-セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策
会期 2022年4月29日(金・祝)〜7月10日(日)
休館日 月曜日
時間 10:00〜18:00
※金曜日は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
会場 アーティゾン美術館 6階展示室、4階展示室内ガラスケース
中央区京橋1-7-2
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 【ウェブ予約チケット】1,200円
【当日チケット(窓口販売)】1,500円
※高大専門生無料(要ウェブ予約)、中学生以下無料(予約不要)
※日時指定予約制
※当日チケット:ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ窓口で販売
※詳細は公式サイトのチケット情報をご覧ください
公式サイト https://www.artizon.museum/
問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)

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