禪フォトギャラリー(六本木6-6-9 ピラミデ2F)
東京・山谷、大坂・釜ヶ崎、横浜・寿町の日本三大ドヤ街(肉体労働者が集中して集まる地区)を、5人の写真家の目で切り取った作品展が「禪フォトギャラリー」で開催中。
高度経済成長の真っ只中で地方からの移住者をのみ込み成長したドヤ街。治安の悪さや他者を寄せ付けない閉塞感、そして人間の本質を覗くような独特の磁場が、この写真家たちを惹きつけてきた。しかし最近では高齢化が進み、生活保護受給者や年金生活者が集まる街として、かつての姿から変わりつつあるという。
本展では、その時代の変遷も辿るように、1950年代〜2017年までの実に幅広いドヤ街の姿を鑑賞する事ができる。一見日本とは思えないような刺激的な写真もあるが、それでは今私たちが暮らす“日本らしい”快適な社会とは、どうやって出来上がったのだろうか。いま一度、この場所の意味と人間の根源に目を向け、しっかり作品と対峙したい。9月15日〜10月7日までは「続・ドヤ街」と題して、数点の作品が入れ替えて展示される。
会期は8月17日(木)まで。日月祝休。時間は12:00〜19:00。
記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。