サントリー美術館
江戸幕府が開き泰平の世が訪れた17世紀初め、文化・芸術面では雅な「寛永文化」が花開いた。本展は、その中心人物として古典復興に尽力した後水尾院(ごみずのおいん)や、その流れを汲み新時代の美意識を確立していった小堀遠州(こぼりえんしゅう)・野々村仁清(ののむらにんせい)・狩野探幽(かのうたんゆう)らの作品から、寛永文化を象徴する“きれい”で“スタイリッシュ”な造形を堪能する企画展だ。
和歌など宮廷文化の「雅」を茶の湯に導入し、後にその世界観が「きれい寂び」と評された茶人・小堀遠州、初期に作陶したシンプルな色調と洗練された造形が目をひく名工・野々村仁清、大きな余白とモチーフの厳選で狩野派の画風を一変させた絵師・狩野探幽と、当時最先端の美意識が、現代の私たちの美の基準にも深く影響している事が感じられるはずだ。
会期は4月8日(日)まで。火曜休(4月3日は18:00まで開館)。時間は10:00〜18:00(金・土曜は20:00まで)。
手前:白釉円孔透鉢 野々村仁清 江戸時代 17世紀 MIHO MUSEUM
奥:桐鳳凰図屛風 狩野探幽 江戸時代 17世紀 サントリー美術館
記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。