全てホテル内で焼成される、愛情たっぷりベーカリー。正統派の厳選パンは納得のハイクオリティ

グランド ハイアット 東京
フィオレンティーナ ペストリーブティック(FIORENTINA PASTRY BOUTIQUE)(六本木)

  • 2019/08/05
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グランド ハイアット 東京 フィオレンティーナ ペストリーブティックペストリーブティックは、ロビーフロアにあるフィオレンティーナの入口に併設するので、テイクアウトでもアクセスしやすい。9時頃から焼き立てパンが並び始める。

ラグジュアリーホテル「グランド ハイアット 東京」のイタリアンカフェ内に併設する「フィオレンティーナ ペストリーブティック」。こちらでは、約30種のケーキやタルト、手土産にぴったりの焼き菓子やチョコレート、そして焼きたてのパンなど、豊富なペストリーを常時扱っている。厳選素材をふんだんに使用したホテルクオリティのパンは、ペストリーブティックのみで販売しているものと、ホテル内のレストランやバンケットで供されるものがあり、全てをあわせるとその数は約70種にも及ぶ。

長年のファンがついている商品も多いペストリーブティックのパン。イートインはもちろん、コーヒーやスープと一緒にテイクアウトも可能。

開店直後から店頭に並ぶパンは、丁寧な仕込みでその日に焼きあげる出来立てを提供。ペストリーブティックの商品は定番の20種程度と厳選されているが、どれも長年グランド ハイアット 東京の顔として愛されてきた、ハイクオリティの逸品ばかりだ。バケットやサワーブレッドなどのハード系から、クロワッサンやパンドミなどの定番系、あんぱんやメロンパンなどのスイーツ系まで、バランス良く揃う。

ベーカリー料理長の本田修一氏。「パンは生き物ですから、仕込み・成形・焼成の少しの差で出来上がりが微妙に変わります。それがパンの難しさでもあり面白さでもあるのですが、そのブレを極力少なくするよう厳しくチェックしています」

全てのレストランで提供されるパンはもちろん、ピッツァ生地やハンバーガーのバンズに至るまで、グランド ハイアット 東京のパンを一手に引き受け統括するのが、ベーカリー料理長の本田修一氏。2003年の開業から現在まで、ホテルが誇る味のクオリティを維持しながら、オリジナリティを追求し続けてきた。
 実は、これだけの規模のホテルが、全てのパンを独自で焼成するのはとても珍しいことだそう。というのも、パン作りの機械にかかるコストや場所の確保などを考えると、外部委託した方が効率が良い場合も多いのだ。しかし、こちらのホテルではベーカリーを重要な部門に位置づけ、各レストランとしっかり連携しながら、料理と調和のとれた質の高いパンを提供している。「パンを全て任せてもらっているのは、信頼してもらえている証拠ですので嬉しいですね。現在、ベーカリーのスタッフも熟練のメンバーが揃っていますし、各レストランのシェフともうまく連携がとれているので、恵まれた環境でパン作りができています」と本田氏。

左から、「バタール」「バケットハーフ」「オークドアサワーブレッド」「バケットクラシック」。

まずは、定番の中からオススメしたいのがハード系のこちら。「オークドアサワーブレッド」は、開業当時にカリフォルニアサワーブレッドをベースに本田氏が考案したパンで、海外のグランド ハイアットにもレシピを提供するほどの完成度の高さ。パリッとした皮の薫りと程よいもっちり感のあるクラムの旨味に、噛むほど広がるほのかな酸味がマッチする一品だ。また、ペストリーブティックでは3種類のバケットを用意。伝統的な60pサイズの「バケットクラシック」と、その半分の「バケットハーフ」、そして全く同じ生地だが太く短く焼き上げることで食感がもちもちになる「バタール」がある。どれも直火で焼成するが、グランド ハイアット 東京では4面が石質盤で囲まれたボンガード社の高級窯を採用しているため、最適な放射熱が生まれ生地がふっくらと仕上がるのだとか。

手前から、「柚子メロンパン」「カレーパン」「モーンデニッシュ」。

「柚子メロンパン」は柚子ピールをブリオッシュ生地に混ぜ込み、さらに柚子ペーストをあわせた、柚子の爽やかな香りが口いっぱいに広がる和テイストなメロンパン。パクッと食べられるミニサイズが可愛い。「カレーパン」は、国産牛にチェダーとパルメザンの2種のチーズを使ったまろやかな一品。夏には、各レストランとのコラボカレーパンが登場するので、ぜひ期間限定の味も楽しみたい。そして、「モーンデニッシュ」も開業当時からの人気商品で、けしの実のペーストと発酵バターたっぷりのデニッシュ生地が織りなす層に、アプリコットジャムとフォンダンを纏った姿が美しい。しっかりとした甘さと食べ応えがあり腹持ちも良さそうだ。

常時30種程度のケーキやタルト、ゼリーなどが並ぶ。季節毎の限定スイーツもあり。

他にも、ショーケースに並ぶ美しいスイーツにも心を奪われる。旬のフルーツをふんだんに使い、丁寧にデコレーションされた宝石のような佇まいは、ラグジュアリーホテルの風格を存分に感じさせる。フレッシュな苺を主役に、自家製ベリーシロップを生地にしみ込ませた「ストロベリーショートケーキ」や、 国産の栗を渋皮ごと使い濃厚なマロンクリームを贅沢に絞った「モンテビアンコ ジャポネーゼ」などがオススメだ。

熟練のパン職人たちが厳しく全工程を管理し、愛情を持って毎日焼成されるパンの数々。決して料理の脇役だけに留まらず、舌の肥えた常連客からも愛され、正統派の主役としても存在感を発揮するのは、グランド ハイアット 東京のベーカリーに対する熱い想いの表れだろう。

基本情報

店舗外観
名称 グランド ハイアット 東京
フィオレンティーナ ペストリーブティック(FIORENTINA PASTRY BOUTIQUE)
所在地 港区六本木6-10-3 グランド ハイアット 東京 1F(ロビーフロア)
電話番号 03-4333-8713
営業時間 9:00〜22:00(ケーキ・タルトの販売は10:00〜)
座席 なし(併設のフィオレンティーナを利用可能)
定休日 無休
公式サイト https://www.tokyo.grand.hyatt.co.jp/restaurants/fiorentina-pastry-tokyo/

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