高知出身の女性ソムリエ、濱田知佐氏がゼネラルマネージャーを務める「TOSA DININGおきゃく」。高知の食を気軽に親しんでほしいと供される料理は和と洋の要素を取り入れたモダンな仕上がり。

豪快な土佐料理であるカツオのたたきが、エディブルフラワーやパプリカに彩られ、カルパッチョのごとき風貌で登場。高知では一般的なハスイモの茎“リュウキュウ”もタマネギと共にトッピング。新鮮な高知野菜をサラダ感覚でいただける。

一切れ1cm強はある迫力のタタキは、その時季に最も脂が乗ったカツオを使用。数千度にもなる藁の炎であぶる伝統の調理法で仕上げれば、食欲をそそる香ばしさとプリプリのレアな赤身が生まれるのだとか。塩気と酸味の黄金比を追求した特製柚子ポン酢にくぐらせ、さっぱりと食す。

「タタキなら優しい口あたりのロゼワインで」と教えてくれた濱田氏。プロの目で選び抜いた世界各国のワインが破格値で楽しめるのも同店の隠れた魅力。ワインと高知料理、その妙なる組み合わせにトライしてみてはいかが。

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1. 土佐の宴に欠かせない皿鉢料理を一人前に仕立てた欲張りミニ皿鉢（税込2,300円：土日祝限定）。甘味まで一皿に用意されているのは、女性も男性と同じく酒宴を楽しめるようにという土佐の伝統にちなむものだとか
2. 歴史と日本酒が好きなら「友情セット（税込900円）」がおすすめ。中岡慎太郎、坂本龍馬、岩崎弥太郎の名を冠した地酒を呑み比べられる。杯を傾けつつウンチクを語りたくなること必至!?
3. 店には県立高校別の寄せ書きノートが用意されている。「土佐弁が聞こえるテーブルに差し出すんですよ」という濱田氏

“柚子”の効かせ方にはこだわりますね。

日照量が日本で2位の高知県。恵まれた気候の下、質の高い農産物が作られています。中でも生産量日本一のゆずは、酢の物、酢飯、さばの押し寿司など多様な料理に使われています。特に、種から育てる高知県北川村産の“実生の柚子”は、接木で育てた柚子に比べ香り高さが格別。当店では各テーブルに実生の柚子で作られた柚子酢を置いておりますので、ぜひお試しください。

コレぞ、ふるさとの味！ご当地で愛される品

吉平のあわせしょうが生姜の生産高が日本一の高知。地元では煮物や味噌汁にも使われる。高知産生姜と上白糖のみが原料の「吉平のあわせしょうが」は、しぼり汁を煮詰める製法でガツンとくるスパイシーさが魅力。しょうが湯のほか、料理の味付けにも吉平のあわせしょうが　360ml 税込1,050円/吉平商店