50年以上愛されている“鶏煮込みそば”で知られた老舗「香妃園」。ランチはそばだけでなく、30種類そろう定食も狙い目。一品料理を主菜に、付け合わせのおかず、スープ、ご飯、香の物がそろうバランスの良さと抜群のコスパが魅力のセットだ。

常連がよく注文する人気メニュー「ブロッコリーとホタテのカキソース炒め」は、夜メニューと同素材、同調理でおトクな一品。半分にしたホタテと、小房のブロッコリーをラードで炒めてオイスターソースで味付けたシンプルなものながら、“ちょい濃い目”は白米と相性抜群。ブロッコリーの房にソースがしっかり絡むから味にムラが出ることもない。貝柱はねっとりと濃い甘味で旨味を底上げしている。
付け合わせは日替わり。取材日はたっぷりの棒棒鶏に、かき玉スープ、ザーサイ。スープはワンタン、酸辣湯、ワカメ、野菜など、その時々で変わる。ご飯はお代わり自由だから、おかずとの配分を考えずにどんどん食べ進められる。

定番のエビチリ、チンジャオロース、キクラゲと豚肉の卵炒めなども夜メニュー由来で人気が高い。もちろん、鶏レバーと卵炒め、エビカニ肉と豆腐の醤油煮込みなど、ランチ限定のメニューもあり、その割合は半々だという。

1. 看板メニュー「特製鶏煮込みそば（税込1404円）」。江戸野菜“しんとり菜”が散らされ、土鍋で供される。2種類の鶏ガラだしを合わせて煮込んだスープは、コラーゲンたっぷりでトロトロ。無かん水で作られた特注麺は15分ほど煮込んでものびず、喉越しが良い
2. クラシカルな店内は130席と広い。テレビなど業界人の支持も変わらずとか