新橋駅地下街の一角にある「中国料理　美華園」。平日昼どきはワーカーが列をなし、休日には家族連れや近隣の住民が詰めかける。老若男女の舌になじむ“懐の深い中華”が、幅広く支持される理由だ。

ランチ・ディナーともにダントツ人気は担々麺　美華園スタイル。
特製白胡麻ペーストを鶏ダシでといたスープは、見た目を裏切らないクリーミーさが身上。胡麻の余韻とやさしい鶏の味わいがソフトに舌を包みこむ。豆板醤と甜面醤、ニンニクで味付けた甘辛なあんをスープに溶かせば、さらに味に奥行きが増す。まずはスープのみをじっくり堪能。その後あんを溶かして一気に麺をすするのが通の味わい方だ。

肝となる鶏ダシは、鶏を丸ごとミンチにしたものを2時間煮込んで作られる。「深くまろやかなダシが手早くとれ、煮込み過ぎないから臭みも出ません」とは15年間キッチンを守る山本調理長の言葉。看板メニューとなった今でも日々レシピの検討を続けているとか。“美華園スタイル”をより極めていくこの一杯から目が離せない。

1. 7、8月限定で登場の「冷し担々麺（サービスライス付。税込1,188円）」。キリリと冷えた白胡麻スープに、黒酢と花椒でさっぱり感と刺激を加えた夏仕様の一皿。盛り付けには、洋食経験もある山本さんのセンスが光る
2. 税込600円/30分と税込1,000円/50分の格安飲み放題はぜひ試したい。生ビール、サワー、焼酎のほか紹興酒までそろう。中には、美華園本店がある鹿児島の薩摩焼酎の姿も。おつまみに最適な「ピータン豆腐」（税込500円）など、定番が数多くそろう
3. 繁盛店のフロアを絶妙な手腕でしきる店長渡部さんは、いかなる時も笑顔を忘れない。おススメのメニューを尋ねれば気さくに答えてくれる