虎ノ門と神谷町の中間にある「珉珉（ミンミン *注） 虎ノ門店」は、1953（昭和28）年に大阪で創業した元祖焼き餃子のチェーン。リーズナブルな価格も相まって界隈のワーカーの支持も高い。

水餃子6個、焼餃子7個が並ぶと壮観な眺め。青森産にんにく、契約農家栽培の白菜、上質な強力粉、特注の落花生油、蒸留水など、とことんこだわった18種類の具材を使っており、薄めの皮が特長。白菜のシャキシャキ感が効いたその味わいは意外にさっぱり。焼きではパリッとした感触、水餃子はツルリとしたのど越しを楽しむ。おかわり無料の新潟産コシヒカリのご飯ともよく合う。

3種類ある週替わり定食は100種類以上のレパートリーがあり、毎日来ても食べ飽きることはない。エビとイカの四川風香り炒め、鶏と茄子の油淋ソースなどが好評という。定番では、創業以来続くジンギスカン定食やチンジャオロース定食が人気。ランチメニューを注文した客は焼き餃子1人前が税込200円で追加でき、懐にやさしいお得ランチだ。

*注：「ミン」の漢字は王へんに「民」

1. 最初に焼き色を付けてから、差し水をして蒸し焼きにすること5分。パリッと香ばしい焼き餃子が出来上がる。ピーク時には2枚の鉄板で最大18人分を一度に焼く。基本的にオーダー後の調理で、多い日は1日2,000個を調理するとか
2. 調理経験10年以上の料理人が多く、ほとんどのメニューを一から手作りする。エビワンタンも具材を包む所から1つずつ丁寧に仕込む
3. 提灯が彩る店内は庶民的な雰囲気だが、内装はモダンで機能的。全部で45席あり、グループでも気軽に出かけやすい