駅と六本木ヒルズの間にあるピラミデビルに店を構えるシュラスコ専門店「リオグランデグリル」。サイドディッシュとして並ぶブッフェの充実ぶりに健康的だと口コミで人気が広がり、界隈のワーカーだけでなく年配者や食べ物にこだわるトレーナーまで幅広く集う。

平日のランチは、本日の牛、黒毛和牛、豚、鶏、ミックスの各グリルとブッフェのセット、サラダブッフェのみ、シュラスコの計7種類がラインナップ。オーダー後、すぐにブッフェへ。待たずに食べ始められるのは、昼休みが1時間のワーカーにとって大きな魅力。40分くらいで席を立つ人が多いが、それでもゆっくり楽しんで食べているとか。
 シュラスコは座席予約ができる。大人は男性が税込4,719円、女性が税込4,389円で、10種類のシュラスコ、ブッフェ、ドリンクバーがセット。鶏肉、豚肉、牛肉、海鮮、パイナップルの順で、20年以上のベテランをはじめ、経験豊富なスタッフがじっくりと丁寧に焼き上げる。専用の大型オーブンでの調理は火入れのタイミングが重要。熟練のスタッフが絶妙な加減を見極め、肉塊の周囲からゆっくり時間をかけて熱を加えることで余分な脂を落としながら旨味を閉じ込めるから、素材の美味しさをじっくり味わえるのだという。
 全162席（テラス56席含む）の広さから、ランチミーテイングや歓送迎会、忘年会なども多々。一部を閉め切る個室では、16人を収容可能。アレンジが自由なため、ディナー時のパーティ、イベント、会議なども多い。

ランチのグリルメニューで人気の豚ロースを実食。厚切りのステーキを噛むと、豚肉の旨みと脂身の甘みを感じられ、柔らかく食べ応えもある。「マリナード」と呼ばれるワイン・レモン・ニンニク・胡椒などをベースとしたマリネ液で下味がつけられているので、そのままでもさっぱりと頂けるが、お店オススメの玉ねぎをベースとした「シャリアピンソース」をかけると、程よい甘みと酸味がよく絡み、豚肉の旨味をより引き出してくれる。

豚と並んで平日のランチで人気なのは、鶏肉。オリジナルソースに漬け込んであり、パリっと焼き上げられた皮と独特のスパイシーさが病み付きになるとか。「ビュッフェ単独の価格にプラス100円（税込）で鶏肉がついてくるので、かなりお得感や満足感があると思います。上質なたんぱく質が摂れるので、トレーニングをする方にも人気があります」と、店長の柴田秀人氏。牛も安定の人気だ。噛むと旨味がジュワッと出て、肉の繊維が解けていくステーキは、年配者や幼児も楽しめるようにオーストラリア産のイチボ肉を使用しているのだそう。

ブッフェにもトライ。ブラジル料理のチーズ入り春巻“パステル”、挽肉にミントやスパイスを加えた“キビ”、バナナフライなどもある。内訳を柴田店長に聞くと、「野菜と惣菜が25種類、豆の煮込み“フェジョン”、雑炊“カンジャ”、カレーのホットミール3種類、デザート2〜3種類。野菜は一部、三浦野菜を使用しています。市場からその日の朝に届いたものを使うので鮮度の良さが自慢です。普段の食卓ではあまり出ない、めずらしいものを意識しています」。
 確かに、野菜はシャキシャキで瑞々しい。タブレという名のキビサラダはクスクスのようで、肉団子のキビは嚥下後に口内が清涼感で包まれて新鮮。カレーは肉がゴロゴロ入っていて、これを目当てに来る客もいるほど。また、ランチのグリル＆ステーキにはプラス税込200円でドリンクバーを付けることも（シュラスコはドリンクバー込み）。定番のものからアサイー、リンゴ酢などのヘルシー系、さまざまなフレーバーのティーバックなども揃う充実ぶりだ。
 ディナーは、惣菜とデザートが増えて約50種類に。野菜を中心に定期的に内容も変わり、一度で全部食べきれない充実ぶりだから、何度でも通ってしまうのも頷ける。

「ブッフェはどの時間帯にご来店頂いても新鮮で充実した内容でお出迎えできるように気配りしています。店内はスタッフの9割が外国人。“美味しいお肉をワイワイ楽しく”という店のモットーで、自然と明るい雰囲気になるような接客を心掛けています。ぜひ、そんな雰囲気の中でライブ感あふれるランチシュラスコも楽しんで頂ければと思います」。ランチには常時10種のシュラスコが食べ放題だが、ディナータイムには常時15種類に増え（大人男性 税込6,270円、女性 税込5,720円）、シーズンに合わせてスペシャルシュラスコも登場する。
 グリルやブッフェで栄養を、シュラスコをみんなで楽しく。昼も夜も賑やかに楽しみたい店だ。