クチコミ人気ランチ
美味しいランチは仕事の活力源!港区界隈のオフィスワーカー御用達ランチをご紹介します。

9種類の海鮮が山になった“ぜいたく”な丼
締めの鯛だし茶漬けの滋味深い味も高ポイント
日本橋海鮮丼 つじ半 アークヒルズ店

ぜいたく丼 梅(お刺身付き)

ぜいたく丼 梅 税込1,080円
(お刺身付き)

飲食店が並ぶアークヒルズ3階の一角にある「日本橋海鮮丼つじ半」。9種類の海鮮を一塊にしてご飯にのせた「ぜいたく丼」が、ワーカーの熱い支持を得ている。昼も夜もこれが唯一のメニューでありながら、7対3と女性に圧倒的な人気。サントリーホールの利用者が演目の前後で訪れることも多く、エルダー層の顧客も多めだ。

店内は厨房を囲むこの字型のカウンターが20席。コンパクトながら落ち着いた空間

豚骨魚介つけ麺という独自メニューを開発し、ラーメン好きに広く知られるつけ麺の店「辻田」を創業した辻田雄大氏と、ボリュームがありながら値ごろ感のある天ぷらで人気を博す「金子半之助」を創業した金子真也氏がタッグを組み、生まれた同店。辻田の「つじ」と半之助の「半」を取り、「つじ半」と名付けられた。
 唯一のメニューであるぜいたく丼は、金子氏の親族が経営する日本料理と天ぷら職人を紹介する「一心調理士紹介所」に所属する職人たちが、刺身などを作る際に余った部位をご飯にのせて食べていた賄いに目をつけ、開発したもの。北海道の大手水産卸会社であるキョクイチに依頼し、メインでは扱わない部位や端の部分などを中心に多種類の海鮮を集めることで、胃袋だけでなく、懐も満足できる価格を実現した。

店長の下川戸道正氏。毎朝届く鮮魚を丁寧に刺身にしていく

マグロ、マグロの中落ち、イカ、カズノコ、キュウリ、粒貝、ミル貝、エビ、イクラの9種類の海鮮を混ぜて一塊にしてご飯にのせた、豪華版ネギトロ丼のようなぜいたく丼。“梅”をベースに、イクラとカニが増量された“竹(税込1,480円)”、竹にウニが追加された“松(税込1,980円)”、松にさらにウニとイクラがたっぷり足された“特上(時価)”がある。オプションで、イクラ増し(税込300円)、ウニ増し(税込500円)もあり、梅にウニ増しで1点豪華主義を狙ったり、松にイクラ増しでゴージャスにしたり、特上でご褒美ランチを満喫するのも食べる人の気分次第。自分好みにアレンジできるため、単一メニューでも都度違った味わいを楽しめる。手早く済ませたい人が多いランチでは梅がほとんどだが、ゆったりと楽しみたい人が多い夜は、竹や松が増えるという。

特上のウニとイクラのてんこ盛りに驚き! コース料理を食べるよりはトライしやすい価格なので、ぜひご褒美ランチに

ホカホカご飯の上に海鮮が山盛り。黄身醤油をタラリとかけて、そっとお箸を入れるとホロホロと具材が崩れて、中から貝やお刺身が現れる。宝探しのような感じで楽しい。単体でも美味しい貝やイクラをまとめて食べるため、美味しさが複雑に絡み合った深い味わいに。特にスプーンで食べるとその傾向が強まる。カズノコのプチプチした食感にイクラの弾ける旨味が重なるなど、食べ進めていくごとに味わいも変化。酢飯ではないため、全体が優しい味わいなのも特徴的だ。
 特上は、白いご飯が見えないくらいイクラがかけられ、ウニが山盛りで、テンションが上がること間違いなし。ビジュアル的にもそそり立つ海鮮の山とイクラの海は凄いの一言に尽きる。梅には入っていない、カニの甘さをじっくり味わえるのもいい。イクラ丼とネギトロ丼と海鮮丼を一度に味わうビックリ箱的な丼だ。
 「変色しやすいネギ、食感が変わるウニやイクラなどはオーダー後に盛り付けて、彩りと風味が損なわれないように気を付けています。ご飯も粘りが強くなく、丼としてかきこめるサラッとした米を使うようにしています」。海鮮丼としての一体感を重視していると、下川戸店長は話す。

食べ終わった丼に鯛のだし汁を注ぎ、お茶漬けでしめる点がユニーク。滋味深さが体に沁み渡る

別皿のお刺身は正統派の美味しさ。春は鯛の昆布締めやカツオ、夏はイサキ、ワカシ(ブリの幼魚)、秋はカマスなど、ブリ系を中心とした旬の魚で提供される。醤油ではなく、ゴマだれなので、コクのある味わい。「全部お刺身として食べていただいても良いのですが、お店では、最後のお茶漬け用に2枚ほど残すことをお勧めしています。途中で、お茶漬けに加えることで味に変化が出て、また違った角度で味わえるのです」。
 丼が空になっても、それで終わらない。締めに鯛茶漬けが供されるのだ。板前さんにお願いすると、空いた丼に鯛のだし汁を注ぎ、スダチをシュッと削って出してくれる。爽やかな香りと共に、海鮮丼とは違った優しい旨味がじんわりと体を巡っていく。卓上の黒七味を入れてピリ辛に、さらに残しておいた刺身を加えると旨味とコクが倍増。最後までじっくり美味しい気分に浸れるのがうれしい。
 オープンは11時だが、熱心なファンが開店前に並ぶことも。取材日はオープンしてから次々と客が入り始め、30分も経たない内に満席に。16時くらいまではずっと5〜6人が並ぶ状態が続くという。
 丼というシンプルなメニューで貝も魚も魚卵も詰まった複層的な旨味を楽しみ、鯛茶漬けで癒される。海鮮好きなら試してみて損はない、手早くしっかり食べられるお値打ちスポットだ。

日本橋海鮮丼 つじ半 アークヒルズ店
店舗外観
港区赤坂1-12-32 アーク森ビル3F 
03-6277-6385
平日
11:00〜23:00(L.O. 22:30)
土日祝
11:00〜22:00(L.O. 21:30)
定休日 なし(アークヒルズの休館日に準ずる)
webサイト
2018年7月取材/2018年8月更新