クチコミ人気ランチ
美味しいランチは仕事の活力源!港区界隈のオフィスワーカー御用達ランチをご紹介します。

胡麻油でコクを加えた本格天ぷら
揚げ立て8種を白飯や副菜とともに味わう
日本橋 天ぷらめし 金子半之助 アークヒルズ店

限定 旬の天ぷらめし定食

限定 旬の天ぷらめし定食 税込1480円

アークヒルズ3階のレストランが並ぶ一角にある「日本橋 天ぷらめし 金子半之助」。揚げ立ての天ぷらをカウンターで楽しむスタイルのお店だ。男女問わず30〜40代を中心としたワーカーに加え、サントリーホールでコンサートがある際は年配者の利用も多い。手ごろな価格ながら、衣や油にこだわった本格的な味は、お腹も心も満たすと評判だ。

カウンターのみ全32席。クッション性のある回転イスは座り心地がいい。
角のイスは可動式でベビーカーやスーツケース置き場にもなる

店名にもなっている金子半之助氏は、創業者である金子真也氏の祖父。下町を愛し、天ぷらを揚げ続けた和食の重鎮だったという。かつて庶民の味として親しまれていた天ぷらは油の価格が上がるにつれ、割烹などで一品ずつ提供される高級料理へと変貌。手軽に食べられなくなっていった。金子氏は、ファーストフードでもなく、高級料理でもない、本格的ながらリーズナブルな天ぷらを復活させるべく、幼少時に半之助氏からもらった閻魔帳(レシピ集)記載の“秘伝の江戸前のタレ”を使って、オリジナルの天丼を開発。天丼専門店「金子半之助」のブランドを立ち上げる。豪快に盛り付けられた天丼は、そのボリュームと手頃な価格で人気を博し、国内外へと店舗が広がっていく。次のステップとして、天ぷらそのものを白飯で楽しむ定食スタイルの“天ぷらめし”を生み出し、セカンドブランドとして展開している。
 「天丼は、タレに負けないようにゴマ油をたっぷり加えた揚げ油で衣を厚く揚げていきますが、天ぷらめしは、ゴマ油を控えて軽めに仕上げます。タレと天つゆもそれぞれの天ぷらに合うように配合は別々。それぞれに異なる味わいが楽しめます」と、マネージャーの垣浦伸氏。

店長の北村幸次氏。揚げる手つきが鮮やかだ。通常は2人体制で、1人あたり4人分の天ぷらを1度に調理。
出来立てを提供しながらも待たせないように調整している

オープンから15時頃までのランチでは定番の「天ぷらめし」と、天ぷらめしのキス、エビが、カマスなど季節の食材になった80食限定の「旬の天ぷらめし」の2種類を用意。どちらもご飯とアサリのみそ汁がセットになった定食スタイルだ。金目鯛やカマス、赤海老などの旬の具材や、名物の穴子と半熟玉子、イカやマイタケなどの具材も単品で追加が可能。ご飯の大盛りやおかわりはプラス100円、価格は変わらないがご飯少なめにもできる。
 券売機で旬の天ぷらめしをチョイス。座席に座ると、すぐにご飯とみそ汁が登場。卓上には、きんぴら、たくあん、イカの柚子和えの副菜が入った壺があり、小皿で好きなだけ取って食べられる。天ぷらが揚がるのを待ちながら、副菜とご飯で食事スタート。ゴボウと油揚げのきんぴらはだしが効いたおふくろの味、たくあんは壺漬けで甘め、柚子とイカの和え物はさっぱり、それぞれに旨味があってご飯が進む。大食漢は、副菜でご飯を一杯食べ、おかわりを頼むのだとか。
 「ご飯を美味しく食べてもらうことに主眼をおいており、米は季節ごとに銘柄を変えます。天丼はタレが絡むように粒立ちの品種を選ぶのですが、天ぷらめしでは、ご飯だけを食べても美味しい、モッチリとして粘りのある品種を選んでいます」と、垣浦氏。副菜は不定期で変わることもあるが、どれもご飯に合うしっかり味が付いたものが多いという。

お弁当は、エビが3本入った「天丼弁当(税込880円)」と、プリッとした食感が特徴の
「エビと小柱のかき揚げ弁当(税込850円)」の2種類を用意。電話注文も可能

副菜を楽しんでいると、天ぷらが到着。カマス、赤エビ、イカのかき揚げ、かしわ(鶏肉)、ナス、マイタケ、シシトウ、半熟卵が網の上に大集合。ランチは短い昼休みを効率的に過ごしてもらうため、盛り合わせで提供しているという。試行錯誤の末に開発されたオリジナルの天つゆは、“秘伝の江戸前のタレ”のレシピを参考にアレンジを加えた一品。だしをきっちり効かせて、たまり醤油などを使ってコクを出したつゆは、天ぷらの旨味をグッと引き上げる。サクッとした食感、プリッとしたエビの旨味、フワッと柔らかなカマス、溶けるように味わいが広がるナスなど、一つひとつが丁寧に揚げられていて、美味しい。
 「具材を選ぶ時に基準となったのは“米に合うかどうか”。例えば、サツマイモの天ぷらはホクホクして人気の天ぷら具材ですが、ご飯には合いません。鶏肉、ナス、マイタケなどのように天つゆをしっかり吸い込み、ご飯に合わせて食べると美味しさがアップするものを探しました」。創業以来の名物である半熟玉子は、最後にご飯にのせ、割って醤油をかけて食べる。醤油の染みた衣と卵の黄身のコクがご飯に絡み、天丼と卵かけ飯を一度に味わっているような感覚で面白い。

金子半之助と言えば…と、頼む人も多い名物“穴子の天ぷら”。
「穴子の天ぷらめし」なら税込1580円、単品では税込500円で食べられる

15時以降のディナータイムは、天ぷらめし、エビの天ぷらめし、穴子の天ぷらめしの3つのメニューと単品で展開。天ぷらは2回に分けて出されるため、揚げ立てのサクサク感をよりじっくり味わえるのが特徴だ。その日の朝に〆た穴子を揚げる“穴子の天ぷらめし”を注文する人が多い。豪快な一本をかぶりつく美味しさにハマるのだとか。今後は、お酒と天ぷらが楽しめるセットなども提供していく予定だ。
 職人が揚げた本格的な天ぷらをリーズナブルに味わえる天ぷらめしは、ガツンと食べたい時にピッタリ。お弁当の天丼は、ピーク時を外せば30分前の電話予約も可能だとか。揚げたての天丼をデスクで味わうのもオススメ。豪快に食べて英気を養う、そんな楽しみ方が似合うお店だ。

日本橋 天ぷらめし 金子半之助 アークヒルズ店
店舗外観
港区赤坂1-12-32 アーク森ビル3F 
03-6277-6649
平日
11:00〜23:00(L.O. 22:30)
土日祝
11:00〜22:00(L.O. 21:30)
定休日 なし(アークヒルズの休館日に準ずる)
webサイト
2018年8月取材/2018年8月更新