1899（明治32）年創業の老舗和菓子屋「赤坂 青野」。三代目が考案したという、小風呂敷スタイルの餅菓子“赤坂もち”は、屋号の代名詞が如く親しまれ、粋人の赤坂土産として、すっかりお馴染みの存在だ。

黒糖入りの餅を、たっぷりのきな粉にまぶしていただく風味豊かな逸品は、滑らかな餅に忍ばせた刻み胡桃が食感のアクセントに。気取らずいくなら、カップに入った餅ときな粉を小風呂敷に広げてオープンスタイルで！添えられた楊枝でたっぷりまぶして頂く。

今ではポピュラーな和菓子の小風呂敷スタイルも、始めたのはこの店からという。日本画家、加山又造氏による風雅なデザインの風呂敷には、一般用、慶事用、仏事用と、シーンに合わせた装いを揃えるなど、発祥店としてのこだわりをみせる。風呂敷は、一つひとつ手結び。数人がかりで、1日当たり約5,000個分を結ぶのだとか！

商品は一つから購入可能。広い店内には、セルフサービスのお茶をいただけるスペースもあるので、味見をしてから購入するのも手。赤坂もちに次いで人気の栗饅頭“一つぶ”や、豆・栗・胡麻の、三種の大福もお忘れなく！

1. 日本画家、加山又造氏デザインの小風呂敷は、一般用、慶事用、仏事用の3種から選べる
2. セルフサービスのお茶のもてなしが好評。ランチ後に立ち寄り、気に入りの和菓子を買い求めて、店内で一息入れていく近隣のビジネスマンも多いとか
3. 寛ぎスペースがある赤坂本店では、ゆったりとお買い物。赤坂見附店は販売のみの小さな店だが、21時まで営業で駅から近いと、何かと重宝