帰燕(赤坂)
赤坂ツインタワー近くの路地裏にある日本料理店「帰燕」。手土産のわらび餅は、その美味しさから客がどうしても持ち帰りたいと言って生まれたもの。
サイズが大きくて大福レベル。半分ずつ、北海道産青大豆と京都丹波産黒大豆の2種類のきな粉がかかる。かめば弾むようなモチモチ感なのに、喉を抜ける頃には淡雪のように溶けていく。あっさり目の黒蜜との相性もいい。青大豆は軽やかで餅自体の瑞々しさが際立つが、黒大豆は香ばしさと濃い豆の味が餅の弾力と相まって重みのある味を引き出している。
構想から完成まで5〜6年の歳月を要したこの餅は、通常は和菓子店にしか出回っていないわらび粉を特別に仕入れ、20分つきっきりで練り込む。艶とコシがでるように最初は強火、火が通ったら弱火と火加減を変え、焦がさないように仕上げたらすぐに冷やす。そうすることで、弾力が生まれるのだそうだ。
風呂敷に包まれた外見は、小粋な雰囲気。箱には小さなフォークも入っているので、行楽地でも食べられる。瑞々しさを満喫するには"なる早"がオススメだ。
会合、法事、行楽向けのお弁当は1人前税抜2,500円以上で10人以上から予約を受け付ける。焼き物、揚げ物、煮物など10種類以上の副菜が入り、ボリュームいっぱい。春は筍、夏はホタテ、秋は栗、冬はイクラと鮭など、季節感あふれる炊き込みご飯も魅力的だ。写真は、アワビ、高級和牛、松茸ご飯の入った特注弁当(1人前・税抜10,000円)
石塚啓晃板長の手さばきを眺めながら食べるのも楽しい。コース料理は、昼5,500円、夜11,000円から(別途、消費税及びサービス料要)。手土産はわらび餅のほかに、土鍋炊き込みご飯(税抜1,200円)と、自家製からすみ(時価)がある
手入れの行き届いた前庭を抜け、店舗に入ると扉が2つ。向かって左側がカウンターのあるメインルーム、右側は2〜4人用(写真)と、5〜8人用の個室へつながっている。ほかの客と顔を合わせにくい構造は大切な接待にも便利そうだ
名称 | 帰燕 |
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所在地 | 港区赤坂2-18-8 |
電話番号 | 03-3505-0728 |
営業時間 |
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定休日 | 日祝 |
公式サイト | https://www.akasaka-kien.com/ |
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