通のおもたせ
和菓子 洋菓子 惣菜 酒・茶・その他 通のおもたせ
港区の達人が教える“喜ばれる”手土産、贈り物などセンスがキラリと光る逸品をeHills Clubがセレクトしてご紹介!

「福島屋 六本木店」の薪石窯クッキー

薪石窯クッキー(バターサブレ、チョコサブレ、チョコチップ、レーズン、けしの実、クルミ)

薪石窯クッキー 100g 280円
(ギフトセットA 2,500円、ギフトセットB 3,500円、ホームユーズ用詰め合わせ 一袋 500〜800円)
※全6種(バターサブレ、チョコサブレ、チョコチップ、レーズン、けしの実、クルミ)
※価格はすべて税抜
※賞味期限 製造日から約1ヵ月
※確実に購入希望の場合は、1週間前の予約がオススメ

アークヒルズサウスタワーの地下1階、アークキッチン内に店舗を構えるスーパーマーケット「福島屋 六本木店」。東京の羽村市を拠点に、手作りにこだわったスーパーマーケットやレストラン、ケーキショップなどを展開する地域密着型企業だが、初の都心進出店である六本木店も、近隣住民やワーカーに愛されるお店としてすっかり定着している。企業コンセプトの「食べて美味しくからだに優しい食材」を真っすぐに追求した商品の数々は、どれも素朴ながらオリジナリティに溢れ、安心して口にできるものばかりだ。そんな福島屋で、陳列棚に並べたそばから飛ぶように売れるクッキーがあるのをご存じだろうか。

左がホームユーズ用詰め合わせ(写真の量で約700円)。右はギフトセットB。
店頭で出会える確率の低さから、幻のクッキーと呼ぶ人も…。

羽村市にある薪窯レストラン「ZONAVOCE」の巨大な薪石窯で焼成される「薪石窯クッキー」は、独特のパリッと歯ごたえのある食感が最大の特徴。近年人気の高い、ホロホロ&しっとりクッキーを癒し系女子とするなら、こちらのクッキーは「自分、不器用なもんで」と言いだしそうな昔気質の漢といったところだろうか。一袋にガサッと詰め込まれ、原材料と価格がドーンと貼られたパッケージは、お世辞にもオシャレとは言えないが、だからこそクッキー本来の美味しさで勝負していることが分かる。ここまで読んで「手土産にはしづらいな…」と思っている方はご心配なく。自宅用以外にギフト用の詰め合わせも2サイズ用意されている。

羽村市のレストラン「ZONAVOCE」内にある薪石窯。ここで焼成されたクッキーが福島屋全店で販売される。

「薪石窯はその名の通り、薪をくべて火をつけますので、温度の調整というのができません。温度が高いうちはピザやベーカリーを焼きますが、夕方ぐらいになって温度が自然に下がってくると、焼けるものが限られてアイドリングタイムが発生してしまいます。その時間を有効に活用できないか考えた結果生まれたのが、クッキーだったんです」と意外な誕生秘話を語ってくれたのは、開発製造責任者の田中和彦氏。全てのオリジナル商品の開発を手掛ける、福島屋の要となる人物だ。
 使う薪やその日の気温・湿度によっても温度が変わるという薪石窯。「一番目に焼いたパンで今日の窯の具合を確認し、最後に焼いたパンの色づきの度合いで、クッキーの焼き時間を予想します。後はもう勘ですね、目視でちょうど良い焼き加減を見極めます」というように薪石窯での作業は一筋縄ではいかない。しかし、全く同じ材料・焼き時間でも、電気窯ではこの歯ごたえは絶対に再現できないというのだから、薪石窯にこだわるのも納得できる。そして、遠赤外線効果で適度に水分が飛び、うまみがギュッと凝縮されることで、最大の特徴であるパリッとした食感が生まれ、どこか懐かしい素朴な味わいに仕上がるのだ。

取締役でデリカ開発製造責任者の田中和彦氏。
基本を崩さず、素材の良さで勝負するという信念を30年間貫いてきた。

材料は、北海道産のフレッシュバターと小麦を厳選して使用。素焚糖という奄美諸島産の精製されていない砂糖を使うことで、くどさのないやわらかな甘味が全体を引き立てる。オーソドックスなバターサブレは、素材の味わいが最もダイレクトに伝わる安定の逸品。チョコチップとチョコサブレにはベルギー産チョコレートを使うなど、国内外の良い素材に目を向けている。また、クルミにはシナモンの香りが良く合い、小さめながら存在感は抜群だ。レーズンとけしの実はそれぞれ生地にたっぷり練り込まれ、食感も楽しく良いアクセントになっている。噛めば噛むほど広がる香ばしさと豊かな風味、しつこさの全くない控えめな甘さのおかげで、とにかく手が止まらない。比較的たっぷり袋詰めされているが、自制しないとあっという間に胃袋に消えてしまうといった感じだ。

福島屋オリジナルの煎餅「魚沼ものがたり 一袋124円(いかだ巻は172円)」。
小手毬、いかだ巻、かきもち、浮雲など全7種。

他にも、火・木・土曜限定で入荷される人気の「おはぎ」や、魚沼産のお米を使い新潟県の工場でつくられる煎餅「魚沼ものがたり」なども手土産にオススメ。どちらも福島屋のオリジナル商品だ。煎餅は小分けのパックで使い勝手が良く、お願いすればギフト用に箱詰めもしてくれる(箱代別途)。
 薪石窯クッキーは一回で焼ける数が限られているため、週に2回納品されその都度パッケージングして店頭に並んでも、翌日にはほとんど売り切れてしまうという。「とても人気があるので、店頭からすぐに無くなってしまいますが、前もってお電話をいただければお取り置きも可能です」と嬉しい情報を教えてくれたのは店長の篠ア晃氏。確実に購入したい方は、おおよそのグラム数を電話で伝えてから来店することをオススメしたい。ギフト用の場合は1週間前に予約をすれば確実だとか。

扱う商品の80%がオリジナルブランドという、一般的なスーパーマーケットでは考えられない独自性を打ち出し、“まっとうな日々の食事”を提案してくれる福島屋。「一度コロッケを製造する工場を変えた時に、あまりにも食材がシンプル過ぎて『うちでは作れません』と断られたことがあって」と苦笑いする田中氏のエピソードからも、いかに福島屋の商品が安心できる素材だけで成り立っているかが分かる。
 流行に乗るのではなく、きちんとした食材でシンプルに美味しいものをつくる――そんな当たり前のようで一番難しい心意気を形にした薪石窯クッキーを選べば、大切な人への想いがじんわり伝わるはずだ。

福島屋 六本木店(FUKUSHIMAYA TASTING MARKET)
店舗外観
港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワーB1F
03-6441-3961
平日
8:00〜22:00
土日祝
10:00〜21:00
定休日 不定休
webサイト
2019年3月取材/2019年3月更新