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ASEAN設立50周年記念 サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで

ASEAN設立50周年記念 サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで
森美術館、国立新美術館

2017/7/4(火)
 森美術館と国立新美術館の2館初共催で、東南アジアの現代美術を紹介する、史上最大規模の展覧会が開幕。2年半にわたる現地調査を経て、フィリピン、ミャンマー、ブルネイ、カンボジアなどASEAN10ヵ国から86組のアーティストを選出。計約180点の作品を9つのセクションに分けて展示する(森美術館4セクション、国立新美術館5セクション)。

 植民地支配や政治的衝突、多様な文化や信仰、高度経済成長など、時代の激流と歴史が交錯する東南アジアで、今まさに起きているアートムーブメントを捉えようと構成された会場は、音・色・息づかいがあちらこちらで沸騰するように熱を帯びている。

 まず目をひくのは、森美術館の会場入口で宙に浮くゾウの巨大モニュメント。こちらは、タイを代表するアピチャッポン・ウィーラセタクンとチャイ・シリが本展のために制作した作品だ。また、1200個の風鈴が風に揺れ音を奏でる、フェリックス・バコロール(フィリピン)の「荒れそうな空模様」、籠編みのテクニックを使い竹で大規模な彫刻をつくるソピアップ・ピッチ(カンボジア)の「ビッグ・ベン」など、見応えのある作品が続く。さらに、床一面に敷き詰められた5トンの糸の中から金のネックレスを探しだす来場者参加型の作品など、ユニークな展示も多い。

 ダイナミズムに満ち溢れた東南アジアの現代アート、2館共通のお得なチケットも販売されているので、ぜひフェス気分で巡りながら両館コンプリートを目指してほしい。

会期は10月23日(月)まで。【森美術館】10:00〜22:00(火曜は17:00まで)、会期中無休 【国立新美術館】10:00〜18:00(金・土曜は21:00まで)、火曜休