サントリー美術館
日本絵画史上最大の画派として知られる「狩野派」の中心的絵師として、極めて卓越した画技を持ち、その作品が高く評価された狩野元信(かのう・もとのぶ)の画業に迫る企画展。
本人の技術の高さはもちろんの事、質の高い集団的な作画活動を可能にした、真・行・草(しん・ぎょう・そう)の「画体」の確立、中国絵画だけでなく日本の伝統的なやまと絵にまでレパートリーを拡大するなど、元信のリーダーシップや積極的な挑戦により、狩野派は大きく飛躍した。
襖や屏風などの大画面から、絵巻や扇絵といった小画面まで、元信の細かな筆致が存分に発揮された代表作を中心に、偉大な先人たちの作品もあわせて展示される。また、いくつかの作品は、真・行・草それぞれどの画体を用いているかも記されているので、比べながら鑑賞してみるのも面白い。
会期は11月5日(日)まで。火曜休(10月31日は開館)。時間は10:00〜18:00(金・土曜、10月8日、11月2日は20:00まで。9月30日は22:00まで)。
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