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進藤環「仙人のいる島」

進藤環「仙人のいる島」
gallery ART UNLIMITED(南青山1-26-4 六本木ダイヤビル3F)

2017/9/20(水)
 自身で撮影した写真を切り刻み、手作業で丁寧にコラージュ、そして再び写真化する事で、記憶や人の痕跡を再構築するアーティスト・進藤環(しんどう・たまき)。しかし今展は、今までとは異なるアプローチが注目を集めている。

 2年前に岡山県の小さな島・北木島で“仙人”と呼ばれる人物に出会った進藤は、その強烈な印象が忘れられず、今年の冬に島を再訪した。しかし、仙人の住む場所や本名さえも分からない進藤にとって、その道中はまさに記憶のかたちを辿り再構築していくコラージュそのものだったという。

 そして出来上がった作品が、作家初のストレートフォトをメインにした展示だ。採石の島としてかつて栄えた土地の記憶と、優しく静かな眼差しを向ける仙人が、作家の旅を追体験するようにギャラリーをぐるりと取り囲む。幻想的でありながら、よりくっきりとした記憶の輪郭が観る者に訴えかける新作だ。

 9月30日の19:30〜21:00には六本木アートナイト参加企画として、進藤と日本カメラ財団調査研究部長・白山眞理のトークセッションも開催される。

会期は10月14日(土)まで。日火祝休。時間は13:00〜19:00(9月30日は22:00まで)。