田幡浩一 マルメロと表裏

Yutaka Kikutake Gallery(六本木6-6-9 ピラミデ2F)

  • 2017/12/12(火)
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田幡浩一 マルメロと表裏

 ベルリン在住のアーティスト田幡浩一(たばたこういち)の個展。新作の油彩3点、フォトコラージュ9点からなら展示は、一見フルーツや植物などエレガントで可愛らしいモチーフだが、その奥には平面表現が持ちうる“ズレ”に対する田幡の深い考察が潜んでいる。

 例えば、ペインティングに関しては、実際にキャンバスをずらす事により、支持体・視線などあらゆるズレの中で成立するモチーフの面白さを際立たせ、フォトコラージュでは、スクエアに切り取られたフルーツが余白との絶妙なバランスで積み上げられる様子に、フルーツの概念自体への奇妙な認識のズレも湧きあがってくる。

 モチーフを一つ一つ吟味して選別するところから始まり、配置や組み合わせの長い考察を経て生み出される、平面表現への挑戦を鑑賞してみては。

 また、今回は自身初の作品集も出版しており、ギャラリーで購入可能だ。

会期は2018年1月27日(土)まで。日・月曜、祝日、12月24日〜1月4日休。時間は12:00〜18:00。

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