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桑久保徹「A Calendar for Painters Without Time Sense 1. 3. 4. 5. 7. 8」

桑久保徹「A Calendar for Painters Without Time Sense 1. 3. 4. 5. 7. 8」
小山登美夫ギャラリー(六本木6-5-24 complex665 2F)

2018/1/26(金)
 現代美術を追及する方法として“絵画”を選択し、自分の中に架空の画家を見いだすという演劇的アプローチで、制作活動をしてきた桑久保徹(くわくぼとおる)の4年ぶりの個展。

 今展でお披露目された「カレンダーシリーズ」は、桑久保が尊敬する画家6人(ピカソ、フェルメール、アンソール、セザンヌ、スーラ、ゴッホ)の生涯を一人一つのキャンバスに込め、それぞれにカレンダーの月を当てはめた、画家への敬意と愛がつまった究極のオマージュ作品だ。
 例えば、桑久保にとってピンクのイメージが印象的なアンソールは桜の時期の4月、代表作「星月夜」を連想させる背景が美しいゴッホは夏の夜のイメージから8月…と、巨匠たちの世界観が壮大な異次元空間のように展開していく。
 一つの作品を完成させるのに、下調べからスタートし数ヵ月かかるという本シリーズ、タッチまで綿密に再現された画中画や、画家の感情や性格まで感じながら表現したという細部に、並々ならぬ思い入れを感じる。

 まだ6ヵ月分しか描きあがっておらず完成は数年後になるとの事だが、残りの月はどんな画家が登場し、どんな夢を私たちに見せてくれるのか、今から楽しみだ。

会期は2月17日(土)まで。日月祝休。時間は11:00〜19:00。