グラフィックデザイナー、アート・映像ディレクターとして、クライアントから引っ張りだこの河野未彩（かわのみどり）が、ギャラリーの空間全てをディレクションした初個展を開催。

 60〜90年代の音楽やポップアートに影響を受けた、サイケで宇宙を感じさせる世界観が特徴だが、自身の“コア”に立ち返ったという本展は、本人の根底に流れる精神性を丁寧に確かめていく様な展示が印象的だ。
 撮影したモデルの写真をPCに取り込みデジタル加工したメインイメージは、リアルとアンリアルの境目を絶妙に行き来する作家の真骨頂であると同時に、会場全体でストーリーの様に展開する火・風・水の要としても重要な役割を果たしている。

 アナログとデジタル、平面と立体、光と音、様々な要素が絡み合い予想もしない何かが生まれそうな“not colored yet＝未彩”な展示、じっくり鑑賞してみては。

会期は2月11日（日）まで。月曜休。時間は12:00〜19:00。