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ジョン・サイパル写真展「随写」

ジョン・サイパル写真展「随写」
禪フォトギャラリー(六本木6-6-9 ピラミデビル2F)

2018/2/9(金)
 アメリカ出身の写真家で、2004年より日本に住むジョン・サイパルの写真展「随写」が、禪フォトギャラリーにて本日よりスタート。昨年12月に刊行した写真集「随写」から、選りすぐりの34点を紹介するもので、2012年から現在まで撮り続ける日本のふとした街並みや人物のポートレイトがモノクロームで展開する。

 「随写」という聞きなれない言葉は作家の造語で、日本のエッセイ「随筆」の「作家の支配的な心を後から筆がフォローするのではなく、筆が心をリードするものだ」という説明からインスピレーションを受け、徒然なるままに被写体にカメラを向ける自身のスタイルを「随写」という言葉で表現しているのだ。

 不思議なことに、彼の作品には外国人が日本を撮る時にありがちな“日本らしい”写真はほとんどない。桜の木の下で気持ちよさそうに眠るおじさん、電車の中の些細な風景、通り過ぎる人など、どれも彼の目から見た日常の愛すべき風景が広がっている。そして、写真の中で一際存在感を放つのが、自身の彼女が被写体となっている作品だ。独特の日本的美しさと妖艶さが、ジョン・サイパルの写真を特別なものにしているのは間違いないだろう。

 カメラが心をリードする「随写」の世界に触れてみては。

会期は2月24日(土)まで。日月祝休。時間は12:00〜19:00。