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ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道

ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
国立新美術館

2019/4/23(火)
 グスタフ・クリムト、エゴン・シーレなどの著名な画家をはじめ、絵画、建築、応用芸術、音楽まで、“芸術の都”ウィーンで華開いた「世紀末芸術」の全容を紹介する展覧会が開催。ウィーン・ミュージアムの所蔵品を中心とした展示数約400点は、通常の国立新美術館での展覧会時の2〜3倍と、かなり見応えのある構成になっている。

 見どころはやはり、巨匠グスタフ・クリムトと、天才エゴン・シーレの競演。ウィーン・ミュージアムが所蔵する作品の中でも最も重要で価値が高い《エミーリエ・フレーゲの肖像》は、なんと撮影可能。写実的な顔や手と装飾的な衣服とのコントラストが幻想的で、余白の取り方や印のようなサインに日本美術の影響も感じられる作品だ。また、クリムトの最も有名な作品《接吻》の兆しを感じる寓意画《愛》なども非常に興味深い。
 一方、クリムトや同時代の画家とは全く異なったスタイルを操ったエゴン・シーレは、内なる精神世界を吐露したような《自画像》《ひまわり》など、貴重な22点が鑑賞できる。

 他にも、モダニズムの萌芽となったビーダーマイアー時代、新世代の表現主義、ウィーン分離派の斬新なグラフィック・プリント、近代建築の先駆者オットー・ヴァーグナーの都市デザインなど、変化に富んだ世紀末ウィーンの芸術が網羅されている。

 写真は、《エミーリエ・フレーゲの肖像》の前で解説をする、ウィーン・ミュージアム副館長のウルズラ・シュトルク氏。

【会期】4月24日(水)〜8月5日(月) 【休館日】火曜(4月30日は開館) 【時間】10:00〜18:00(4〜6月の金・土曜、4月28日〜5月2日、5月5日は20:00まで。7・8月の金・土曜は21:00まで。5月25日は22:00まで)