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リー・ミンウェイ「The Tourist」

リー・ミンウェイ「The Tourist」
ペロタン東京(六本木6-6-9 ピラミデ1F)

2019/5/15(水)
 台湾出身で、現在ニューヨークを拠点に活動するリー・ミンウェイ。2014年に森美術館で開催された初の大規模個展「リー・ミンウェイとその関係展」でその存在を知った方も多いのではないだろうか。1990年代後半から、さまざまな方法で観客参加型のアートプロジェクトを展開してきたリーだが、今展「The Tourist」も作品に参加する人々の記憶や体験が密接に交差する内容となっている。

 9名のリーの友達が、自身に関わりのある街を特徴づける場所、空間、体験をリーに紹介し、知識という贈り物をシェアするというのがルール。壁には、紹介者とリーが同じ場所をそれぞれの視点で撮影した写真が対で投影され、その場所について語る声と共にその人が選んだ音楽がBGMとして流れる。そして、手前のボックスにはそのツアーにちなんだ“贈り物”が大切そうに収められている。リーはそのツアーガイドについて「私と共に作品を作るクリエイターであり、作品の真なる所有者である」という。

 世界的な保護主義の台頭や移民問題、そして日本における民族の単一性と多様性への問いなど、人が心を開くということ、大切なもの・体験をシェアするということの大切さを考えさせられる展示だ。

【会期】5月15日(水)〜6月26日(水) 【休廊日】日月祝 【時間】11:00〜19:00