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鮫島大輔 ― FISH GONG ―

鮫島大輔 ― FISH GONG ―
Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi(六本木7-8-9 深作眼科ビル1・B1F)

2019/6/25(火)
 日常のありふれた風景を、ユニークな支持体に描くことで、鑑賞者に新たな視点を提供するアーティスト・鮫島大輔(さめじまだいすけ)の個展が開催中。

 鮫島がとらえるのは、フォトジェニックな風景でも、ランドマークがある場所でもない、日本人であれば「家の近くにこんな場所ありそう」と既視感を抱くような、変哲もない住宅街や街角の景色だ。しかし、一たびその景色が球体や看板に使われていたアルファベット文字など、絵を描くのに適しているとは言い難いキャンバスに飛び込むと、途端に日常に違和感や面白さが入り込み、これまで思ってもいなかった気づきを発見できたりする。鮫島はそれを「いつもの景色でも、その日の気持ちによって全く違って見えてくることってあるじゃないですか。例えば、何か嬉しいことがあったら、道端の花に気づくかもしれない。そういう意識の転換、日常の中にある普遍的な魅力を発見する“装置”としての作品です」と説明する。

 今展では、数年温めてきた、漢字の看板に景色を描く新作も展示。これまでのアルファベットと違い、一文字で意味を持つ漢字を支持体にすることで、さらに鑑賞者に委ねられる部分が大きくなる。その組み合わせの奇妙な面白さを俯瞰したり、トリミングされた景色に没入したり、思いを巡らせるその時間こそ、鮫島の言う新たな視点が生まれる瞬間なのだろう。

【会期】6月24日(月)〜7月6日(土) 【休廊日】日祝 【時間】11:00〜19:00