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虫展 ―デザインのお手本―

虫展 ―デザインのお手本―
21_21 DESIGN SIGHT(赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)

2019/7/18(木)
 虫を「デザインのお手本」ととらえ、デザイナー、建築家、構造家、アーティストたちが、虫から着想を得たさまざまな作品を発表する展覧会。

 私たちの周りに当たり前のようにいる虫だが、先入観からその存在を忌み嫌う大人は多い。しかし、その色や質感、構造、習性には、想像をはるかに超える未知の世界が広がっており、人類よりもずっと長い歴史のなかで進化を続けてきた多様な虫の姿からは、さまざまな創造の可能性が浮かび上がってくる。
 会場には、その可能性や魅力に開眼したクリエイターたちの興味深い作品がずらりと並ぶ。例えば、展示の最初に意表を突くのは、シロモンクモゾウムシを700倍に拡大した巨大な脚。小さな体の数ミリの脚にこれだけの模様や機能が備わっていることに圧倒される。また、自分の体に合わせた巣をつくるトビケラからヒントを得た、発泡スチロールと磁石を使った人間のための巣、てんとう虫の脚を発想源にしたスニーカー、人間が勝手に決めた「綺麗な虫」「気持ち悪い虫」の美意識に揺さぶりをかける万華鏡のような覗き穴…と、次第に自分が、子どものように前のめりで展示を観察していることに気づく。

 純粋にその面白さや美しさに感嘆する一方、私たちの中に眠っている“創造の扉”をノックしてくれるような、21_21 DESIGN SIGHTらしい企画展だ。

【会期】7月19日(金)〜11月4日(月・祝) 【休館日】火曜(10月22日は開館) 【時間】10:00〜19:00