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カルティエ、時の結晶

カルティエ、時の結晶
国立新美術館

2019/10/1(火)
 ハイジュエリーメゾン・カルティエの、1970年代以降の現代作品に焦点を当て、その創作活動における革新性、現代性、独自性を紹介する展覧会が開幕。
 これまで日本をはじめ世界各国の美術館などにおいてそのコレクションが展示されてきたが、それらはいわゆる「カルティエ コレクション」の歴史的な作品が対象で、今展のように現代作品にまで視野を広げた展示は世界初の試みとなる。また、作品のおよそ半数が個人所有とあって、なかなか世に出ることのない貴重な宝飾を間近で鑑賞できるまたとない機会となる。

 本展では「時間」をテーマに、色・素材・フォルムなど、カルティエの細部にわたる創作活動をじっくり深く掘り下げる。会場構成を手がけた新素材研究所の榊田倫之氏は、それを「宝石を素数化し最小単位で考えました。さながら博物館で鉱物を見るような体験になるでしょう」と表現。その新素材研究所が提案する会場は、卓越した職人技術によって結実したカルティエの美しさと、屋久杉、大谷石など悠久の歴史を持つ自然の産物が神秘的に融合する、まさに空間自体がアートといえる圧巻の構成。特に注目したいのは、仏師が一つひとつ彫り上げたという、宝飾品を飾るトルソーだ。

 芸術の域に高められたカルティエの美の世界を、本展だけの特別な雰囲気の中で体感したい。

 写真は左から、本展監修者の本橋弥生氏、カルティエ インターナショナル スタイル&ヘリテージディレクターのピエール・レネロ氏、カルティエ インターナショナルCEOのシリル・ヴィニュロン氏、新素材研究所の杉本博司氏と榊田倫之氏。

【会期】10月2日(水)〜12月16日(月)
【休館日】火曜(10月22日は開館)、10月23日
【時間】10:00〜18:00(金・土曜は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで