フィットネスクラブ特集

キタエル クロスフィット 虎ノ門Kitaeru CrossFit Toranomon苦しいけれどハマる爽快さ! 強度は個別対応ながらも団体らしい連帯感も

キタエル クロスフィット 虎ノ門

虎ノ門ヒルズ前の通りを渡った所にある「キタエル クロスフィット 虎ノ門」。フィットネスブランドのリーボックが初めて総合プロデュースした、身体の機能を高めるトレーニングを行うジムだ。出勤前や休憩時間を使って参加できる気軽さと、短時間で効果的な運動ができるプログラムが注目を集め、近隣のワーカーや主婦層を中心に会員数が伸びている。全面ガラス張りでトレーニング風景が見えるため、ランチタイムに問い合わせや見学に訪れるワーカーも多い。

クロスフィット歴6年の店長、ジョージ氏。フォームのチェックからマシーンの使い方まで、フレンドリーながら細かく指導する

トレーニングエリアは約160㎡で、奥にあるロッカールームを合わせても、約230㎡とコンパクトな施設。手早く受付、サッと着替えて、運動と効率的に過ごせる。中心となるプログラムは、日常動作をベースに自重や筋トレ、有酸素運動を織り交ぜた「クロスフィット」。10人前後のグループで、歩く、走る、起き上がる、拾う、持ち上げる、押す、引く、跳ぶなどの動作を短時間で満遍なく動かして基礎体力のアップを図る、欧米で人気のフィットネスだ。「軍や警察などの災害救助訓練で取り入れられていたトレーニングで、生活上で必要な基本的な動きを鍛える点が特徴です。一般的なジムのマシーンは腕や脚など一つひとつの筋肉を鍛えるマシーンを組み合わせてトレーニングしますが、クロスフィットは全身を使った動きで短時間な点がポイントですね」と、ジョージ店長。
 1回のトレーニングは1時間。ウォーミングアップの後、筋トレ、器械体操、持久力アップなどの運動を行い、クールダウンの流れで進んでいく。運動メニューは、重さのあるボールを使ったり、ケトルベルというウエイト器具を用いたり、バイクなどのマシーンを動かすなど毎日変わり、トレーナーが2〜3の動作を組み合わせて作り上げている。

レッスンの最初に、トレーナーからその日のプログラムの説明がある。初心者にはセット回数の軽減なども指示

実際に筆者も体験してみた。体験時のメンバーは男性3人、女性3人の計6人。経験者がほとんどで、体力的についていけるかどうか一気に不安になる。ウォーミングアップは、尺取虫のような動きをするインチウォームと腹筋の組み合わせで15回、9回、6回と、3セット繰り返す。フォームが気になるのは最初の数回のみで、後は数をこなすのに必死だ。早くも汗が噴き出て、息が乱れる。続く、自重トレーニングは壁への倒立。経験者は倒立しながら横への移動が追加され、初心者は壁に足をつけて上へとできる所まで登っていく。完全な倒立ではなく、身体が斜めな状態でも自分の体重が両腕にかかり、厳しい。3番目は、バーベル。こちらもプラスチック製の棒、軸だけ、両端に重石を付けてと、強度はバラバラ。最後は、マシーンを使った有酸素運動。バイク、スピードボード、ローイングマシーンなど、好きなマシーンを全力で1分間動かし、2分間休憩を1セットとして初心者4セット、経験者6セットをこなす。呼吸が落ち着くと、次の1分間が始まる感じだ。クールダウンは軽めに手足のストレッチなどをして、最後に記念撮影で終了となる。

トレーニングで度々登場するローイングマシーン。ボートを漕ぐように腕を引く動作や足を踏み出す動作を一緒に行い、全身の筋力をつけていく

トレーナーが作成した毎日異なるメニューを行い、同じメニューでもその人の経験や体力に合わせて強度を変える点がクロスフィットの大きな特徴。男女混合や異年齢で一緒に楽しみながらも、内容的には調整が入る分、個別レッスンのように自分に合った効果を期待できる。最大1グループ15人と人数も絞られており、フォームのチェックも頻繁。プロによる自分の体に合ったトレーニングを毎日違う内容でこなしながら、グループで励まし合える新感覚のフィットネスは、効率とつながりを重視する昨今の風潮と合っている。
 「日によっては負荷が比較的高い日もありますが、それは私など、メニューを作ったトレーナーの気分ですね。女性や初心者は同じ動きだと飽きやすいため、同じ部位を鍛える場合でも色々な動作を取り入れるように工夫しています」。例え毎日通っても、同じメニューは出てこない。常に新しさがあって飽きにくい点は、続けていく際の大きなメリットになりそうだ。

トレーニング中は頻繁に休憩が入るが内容はハード。数セット続けているうちに、二の腕や太ももの裏がじわじわと響く

会員は、体験者や新規のチケットメンバーを除き、週2回、週3回、無制限のいずれかの会員区分に分かれる。全身運動でハードなだけに、続けるのはダイエットや筋力アップなど明確な目的がある人に限られるのかと思いきや、意外と普段あまり運動をしてこなかった人がハマっていくのだとか。「倒立ができなかった人が数週間でできるようになる、肩こりが緩和される、足腰が鍛えられて歩きやすくなるなど、短期間でも目に見えて効果が分かるため、だんだん回数を増やしていく人が多いです。通ううちに体力がつき、週2回だと物足りなくなってくることもあります。また、与えられた動きに全力でトライすることで、頭がスカッとするとリフレッシュ効果を求めて通う方もいます」。集中することで頭が空っぽになり、モヤモヤした気持ちが消えて、前向きに物事を捉えられるようになるのだとか。会員の中には、朝7時からのレッスンに参加して頭をスッキリさせて出社する人や、夜のクラスで、悩み事を発散させて帰る人も。
 参加者同士が仲良くなったり、影響を受けあってお互いに頑張ったり、異なる年代同士での会話が生まれるなど、グループならではの相乗効果もあるという。「歩道から見えることをプレッシャーに感じる方もいますが、見えるからこそ逆にいい加減な動きはできないと頑張る側面もあります。また、こちらでも声掛けしていますが、グループで仲良くなると次にいつ来るかを会員同士で話すこともあり、そういった面が良い意味で自身を追い込み、サボらずに通い続ける要因になっているかもしれません」。トレーニング中だけでなく、通うことに関しても自分を甘やかさずにやり遂げられるような枠組みがあることで、逆に効果を感じるのも早くなり、それがやる気につながる好循環を生み出しているようだ。

女性ロッカールーム。男女ともロッカー数は40ずつあるが、1クラス15人までなので埋まることはほぼない。シャワーだけでなく、アメニティやヘアゴム、アロマなど、ニーズに細やかに対応

今の所、女性の方が入会も、レッスンへの参加も多い。男性は、別のジムと掛け持ちで通うケースもあるようだ。熱心な会員はレッスンのない時間帯を使って自主トレも行っている。トレーナーは付かないが、器具を使ったフォームや技術の確認が可能だ。「秋が深まってきたら、外の懸垂バーでのトレーニングも加えていきたい」と意気込みを語るジョージ店長。そのパッションが多くの人の健康状態や運動への意識を変えていく。
 肩で息をするようなハードさだが、やり終えると達成感と爽快感が広がるクロスフィット。時間がない、普段運動していない、ストレスで疲れていると感じる人こそ、扉を開けてみてほしい。

キタエル クロスフィット 虎ノ門(虎ノ門)
外観
港区西新橋2-16-6
03-6435-7138
銀座線「虎ノ門駅」徒歩5分、日比谷線「神谷町駅」徒歩6分
平日
7:00〜21:00
土日祝
9:00〜13:00
(最終受付は閉館の30分前まで)
休館日 無休
webサイト
月会費(料金例・税込)
プレミアムメンバーシップ(全営業日、全クラスを無制限) 32,400円
週3回メンバーシップ(全営業日、全クラスを週3回利用可能) 1カ月目32,400円、2カ月目以降 27,000円
週2回メンバーシップ(全営業日、全クラスを週2回利用可能) 1カ月目32,400円、2カ月目以降 21,600円

※別途、新規購入限定のチケット、体験クラスがあります
※オプションでレンタルがあります
※入会に際し、別途所定の費用がかかります
2018年8月取材/2018年9月更新