武蔵野の面影残す自然の宝庫。
おしゃれなレストランやショップが軒を連ねる白金の「プラチナ・ストリート」。
華やかな通りのすぐ裏に、都心にありながら今なお武蔵野の面影をとどめる約20ヘクタールの広大な森がある。
それが国の天然記念物の指定を受けている「国立科学博物館附属自然教育園」。
明治時代には陸・海軍の火薬庫、大正時代には白金御料地として皇室の持ち物だったことから、この森には一般の人々が立ち入れず、“自然の宝庫”として残されたという。一歩園内に入ると、シイ・マツなどの常緑樹やコナラ・ケヤキなどの落葉樹がうっそうと繁り、小川が静かに流れ、草原や湿地まである。植物だけでも約700種類が生育し、カタクリ・ニリンソウ・ヤマユリなど四季折々の野草が咲く。
珍しい野鳥も数多く生息。ヒスイのような青色が美しいカワセミが繁殖し、オシドリやフクロウの一種であるアオバズクもやって来る。これまで110種の鳥類が園内で確認された。23区内ではほとんど見ることができないゲンジボタルやメダカ、また、ヤマカガシなどのヘビも生息しているという。
ここは一般的な公園と違い、できる限り人の手を入れず、本来東京にあった自然の姿に近い状態で森を残している。自然保護のため、入園者が同時に300人を超えないよう入場制限をしており、入園時に渡されたピンクのリボンを胸につけて園内を回る。園内には子供が遊ぶ設備などはないが、土日などは専門の職員が案内解説を行っていたり、展示館では、「飛ぶ種」の模型づくりなどの工作も行っているので、親子連れにもオススメのスポットだ。
名称 | 国立科学博物館附属自然教育園【国の天然記念物指定】 |
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所在地 | 港区白金台5-21-5 |
問合せ | 03-3441-7176 |
入園料 | 一般300円 |
開園時間 | 9月1日〜4月30日 9:00〜16:30 5月1日〜8月31日 9:00〜17:00 (いずれも入園は16:00まで) |
休園日 | 月曜(祝日の場合、翌火曜)、祝日の翌日(土日の場合は開園)、年末年始(12/28〜1/4) ※臨時休園あり |
アクセス | JR山手線「目黒駅」東口徒歩7分 南北線・三田線「白金台駅」徒歩1分 |
公式サイト | http://www.ins.kahaku.go.jp/ |
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