ブルー・クラッシュ

CG、合成一切なし! ドキュメントを超えた!?
ハワイのビッグウェーブとキレのいい
サーフ・シーンに、気分爽快!『ブルー・クラッシュ』

  • 2003/04/21
  • イベント
  • シネマ
ブルー・クラッシュ

大きなうねりが轟き、目前に押し寄せる10メートル以上もの高波に一瞬のタイミングでライディング!ガールズ・ムービーでありながら全米初登場3位、興行収入4000万ドルを超えた、プロサーファーも認める本格サーフィン・ムービーが登場した。

ブルー・クラッシュ

舞台はサーフィンの聖地であるハワイのオアフ島北部、ノースショア。「世界一危険」ともいわれるサーフ・ポイントで完全ロケを敢行。撮影にはベテランの水中カメラマン、ドン・キングと、世界チャンピオンを9回獲得したボディ・ボーダー、マイケル・スチュワートが参加。大きなうねりに颯爽と乗る、風にあおられて倒れる、波にのまれて海中深く巻き込まれる……と、サーファーでなければ経験することのないエキサイティングな感覚をリアルに描写。観ているだけで波乗りを体感できる仕上がり。主演のケイト・ボスワースは持ち前の運動神経と何週間ものレッスンにより、サーファー・ガールを好演。一番の見どころは、ロチェリー・バラードやミーガン・アブボら一流サーファーによる、チューブ状態の高波を抜ける迫力のスタント。あのシーンをあの目線で撮れたのは、キャストの技術と気合いと根性の賜物だろう!

ブルー・クラッシュ

物語は雑誌に掲載された“マウイのサーフ・ガールズ”という実情リポートの記事をもとにしたもの。ホテルのメイドをしながら、いつかサーファーとしてサクセスすることを夢見る女の子たちの青春ストーリー。ありがちでシンプルすぎる内容だが、サーフィンそのものをありのままにとらえた本作には、フィクションの設定など吹き飛ばすくらいの勢いがある。

これまでにない映像づくりに挑んだのは、監督・共同脚本を手がけたジョン・ストックウェルとプロデューサーのブライアン・グレイザー。自身もサーフィンをする2人は、実際のサーフ・カルチャーを正確に収めることを目的にこの映画を制作。その狙いを見事に実現した。

ブルー・クラッシュ

実は泳げないし、マリンスポーツの経験もなく、海も太陽も苦手……という私は、この映画にあまり期待していなかった。それでもごく単純に「気持ちいーッ!」という爽快感が味わえたことに、ちょっと驚いた。自然の音と動きには、小手先では表しきれない本物のスリルがある。それを改めて、肌で知った。ダイナミックに伝わってくる、海の魔力と魅力。海の激しい表情ばかりを観ているはずなのに、なんともいえない懐かしさがじんわりと広がり、なぜか癒されるような気分にもなった。

作品データ

ブルー・クラッシュ
公開 2003年6月上旬公開予定
渋谷「シネクイント」にて上映
制作年/制作国 2002年 アメリカ
上映時間 1:44
配給 UIP
製作 ブライアン・グレイザー
監督・脚本 ジョン・ストックウェル
出演 ケイト・ボスワース
ミシェル・ロドリゲス
サノー・レイク
マシュー・デイヴィス
ミカ・ブーレム
:あつた美希
ライター:あつた美希/Miki Atsuta フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
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