平和を守るため戦う海の王アクアマンの続編が完成
古代の邪悪な勢力に、家族や仲間たちと立ち向かう
アトラクションさながらの迫力で引きつける娯楽作
2018年のDCの人気シリーズ『アクアマン』の続編が完成。出演は前作から引き続き、『ワイルド・スピ―ド/ファイヤーブースト』のジェイソン・モモア、『インシディアス 赤い扉』のパトリック・ウィルソン、『ジャスティス・リーグ』のアンバー・ハード、『めぐりあう時間たち』のオスカー俳優ニコール・キッドマンほか。監督は前作から引き続きジェームズ・ワンが手がける。遠い昔に氷河に封印されたはずの邪悪な海底王国の攻撃に、アクアマンは家族や5億の海の仲間と立ち向かうが……。ステッペンウルフの1968年の名曲「Born to Be Wild」にのせて、海底アトランティスの王にして、いかついマッチョのお調子者アクアマンが悪者をなぎ倒していく。海をはじめ陸や空でのアクションが派手に展開するエンターテインメントであり、体感で映像を楽しむことを提案するアトラクション・ムービーである。
アーサーこと海底アトランティスの王アクアマンは、妻メラとの間に息子が生まれ、祖父トムも一緒に一家で子育て中。家族の団らんを楽しみ、海の平和を守り、王として海底アトランティスの議会などに参加するなか、不穏な出来事が起きる。はるか昔、南極の氷河の奥深くに封印されたはずの“失われた王国”が、世界を滅亡させる邪悪な力をもつ古代兵器ブラック・トライデントとともに解き放たれたのだ。アクアマンは家族や5億の海の仲間と共に、邪悪な古代の勢力に立ち向かっていくが……。
本国アメリカをはじめすでに世界74カ国で公開しヒットしているDCの『アクアマン』シリーズ最新作。家族で一丸となって子育てをして敵とも戦う、というほのぼのとした面があり、アクロバティックなアクションが派手な映像で表現され、映画館で何も考えずにポップコーン片手に楽しめる娯楽作だ。この映画の原案としてもクレジットされている主演のジェイソンは、この映画の構成に関わったことについて、2023年12月にブラジルのサンパウロで開催されたブラジルコミコン(CCXP23)のパネルディスカッションにてこのように語った。「もう8〜9年アクアマンを演じているから、前作が完成したすぐ後から俳優としてもアクアマンとしてもやりたいことのアイデアがどんどん浮かんできたんだよ。だからたくさんリサーチして、考えをまとめた膨大な資料をジェームズとDCに渡したんだ。いいアイデアもあったみたいで、ジェームズがこの映画で形にしてくれたんだ」
そしてワン監督は、アクアマンが子どもを授かり父親となったことも含め、公式HPのNEWS(2023年12月15日付)の特別映像にてこのようにコメントしている。「前作ではアクアマンは孤独で自分探しをする旅人のような役だったが、本作では王でありながら、生き甲斐を見つけた」
人間に育てられた海底アトランティスの血を引くアーサーこと海底アトランティス帝国の王アクアマン役はジェイソンが、ある時はジョークを飛ばしながらも荒くれ者のように敵をやっつけ、ある時は息子にデレデレになりつつ子育てをしている子煩悩のパパとして。前作で地上と人類の征服を企み兄アクアマンに敗北したけれど、今回は兄弟で共闘する弟オーム役のパトリック・ウィルソンは、「アクアマンという役はジェイソンそのものだ。映画のなかでも自分を表現している」と前述のNEWS(2023年12月15日付)の特別映像にて語っている。
アクアマンの妻であり、燃えるような赤毛のアトランティスの女王メラ役はアンバー・ハードが、アクアマンとオームの母である戦士アトランナ役はニコール・キッドマンが、父を亡くしたことでアクアマンを恨む宿敵ブラックマンタ役はヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世が、アクアマンの父で灯台守のトム役はテムエラ・モリソンが、メラの父で海底国ゼベルのネレウス王役はドルフ・ラングレンが、邪悪な古代の王国の復活に巻き込まれる科学者役はランドール・パークが、それぞれに演じている。またタコタイプの相棒トポや、辰年にぴったりの竜の風貌であるシードラゴンのストームといった海のキャラクターたちも活躍している。
そして日本語吹替版の声の出演は前作から引き続き、安元洋貴、田中理恵、中村悠一、沢城みゆき、広瀬彰勇ほか人気の声優たちが参加している。
いかついマッチョなボディで人間の150倍の力をもつアクアマンのバトルスタイルは、トライデント(海の神ポセイドンの槍で三叉槍)を操り、悪者どもを張り倒しなぎ倒し突き進んでいくブルドーザーさながらの武骨なもの。そこに時速160kmで泳ぐスピード感が加わり、海中をはじめ陸や空でもアクロバティックな動きやバトルぶりが見どころとなっている。なかでもアクアマンがジャングルで巨大生物から逃げ回り、シードラゴンのストームに乗って空を駆け、クライマックスで5億の海の仲間たちと共に戦うシーンなど、見どころはいろいろ。公式HPのNEWS(2023年12月1日付)では、今回の注目のアクションシーンと、前作でアーサーが“海の王”となった経緯のおさらいができる映像が公開されている。
1969年の映画『イージー・ライダー』でも有名な「Born to Be Wild」のフレーズと、2024年の辰年の気運にのって、明るくワイルドに気分を盛り上げるエンタメ作。説明なく前情報なく、たとえ前作を観ていなくても十分にカラッと楽しめる作品だ。そしてラストには思いがけない展開も。ある種の優等生的な感覚はアクアマンには不似合いという向きもあるかもしれないものの、近年の不穏で厳しい世界情勢に対して、子どもたちが楽しめるこうした娯楽作でわかりやすいメッセージとして示すことはシンプルに良いなと個人的に思う。この映画はラージフォーマットのIMAX 3D、4D3D、Dolby Cinema3D、ScreenXなどの上映が決定し、体感型の海中アクション・エンターテイメント“アクアライド”として楽しむことを提案。ジェイソンは前述のNEWS(2023年12月15日付)の特別映像にて、「とんでもない迫力になってる。全身全霊を注いだかつてない仕上がりだ。サイコーな映画だぞ!」とコメント。そしてワン監督は前述のブラジルコミコンにて、観客にこのようにメッセージを伝えた。「アクアマンは3Dや4Dで観ると格別に楽しいんだ。まさにそういったラージフォーマットで観てもらうために作られた完璧な映画とも言える! 僕たちが作り上げた世界観を表現するのにとても適しているから、是非豊富なラージフォーマットで観ることをオススメしたいと思っているよ!」
公開 | 2024年1月12日より全国ロードショー |
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制作年/制作国 | 2023年 アメリカ |
上映時間 | 2:04 |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
原題 | AQUAMAN AND THE LOST KINGDOM |
監督 | ジェームズ・ワン |
出演 | ジェイソン・モモア パトリック・ウィルソン アンバー・ハード ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世 ニコール・キッドマン ドルフ・ラングレン ランドール・パーク |
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