スコットランドが誇る至宝の数々が一挙来日!
西洋絵画史を彩る
世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する美の殿堂、スコットランド国立美術館。本展では、スコットランドが誇る至宝のうち、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を紹介する。
展示はプロローグ、4つの章、そしてエピローグで構成される。プロローグでは、新旧の調和のとれた市街地が世界遺産にも登録されたエディンバラの街並みを描いた絵画やスコットランド国立美術館の建物、そしてその館内の様子を描いた作品を紹介する。
第1章「ルネサンス」では、フィレンツェ、ヴェネツィア、ローマを中心に芸術文化が花開いたルネサンス期を、著名な絵画と素描で紹介。ラファエロによる祭壇画のための下絵や、レオナルド・ダ・ヴィンチの師ヴェロッキオによるとされる聖母子像などに加え、この時代の芸術の国際的なつながりを示すものとして、エル・グレコの作品も展示される。
第2章「バロック」では、従来の世界観を覆そうとした革新的な画家たちを中心に展開。オランダではレンブラントが聖書や神話の登場人物に深い人間性を与えた作品を、スペインでは二十歳前の若きベラスケスがかつてないリアリズム絵画を制作した。また、ルーベンスやコルトーナらの習作からは、この時代の芸術家たちの制作過程や自由な発想に触れることができるだろう。
第3章「グランド・ツアーの時代」では、18世紀のフランスと英国に着目。フランスでは幻想的な理想郷を描いた絵画が好まれ、肖像画が発展した英国では、三大画家と呼ばれるゲインズバラ、レノルズ、ラムジーが活躍した。英国のコレクターたちが、美術品の購入や文化的教養を深めるため、「グランド・ツアー」と呼ばれる大規模なヨーロッパ旅行を行ったのも、この時代の出来事である。
第4章「19世紀の開拓者たち」では、レイバーンやグラントによる「グランド・マナー」の肖像画、文学や物語をテーマにしたミレイの作品、コンスタブルらによる風景画などの英国絵画を紹介。また、フランスのコロー、ルノワール、スーラらの印象的な絵画も展示する。
そしてエピローグでは、アメリカの風景画家チャーチが描いた《アメリカ側から見たナイアガラの滝》を紹介。本作は、アメリカに渡って財を成したスコットランド出身の実業家が、母国への感謝の気持ちを込めてスコットランド国立美術館に寄贈した大作だ。
美術史に輝く
展覧会名 | スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち |
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会期 | 2022年4月22日(金)〜7月3日(日) |
休室日 | 月曜日(ただし5月2日は開室) |
時間 | 9:30〜17:30(金曜は20:00まで) ※入室は閉室時間の30分前まで ※夜間開室については、展覧会公式サイトをご確認ください |
会場 | 東京都美術館 企画展示室 台東区上野公園8-36 |
観覧料 | 一般 1,900円、大学・専門学生 1,300円、65歳以上 1,400円、高校生以下無料(日時指定予約が必要) ※日時指定予約制 ※詳細はこちらをご確認ください |
公式サイト | https://greats2022.jp |
問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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