末光弘和+末光陽子 / SUEP.展 Harvest in Architecture 自然を受け入れるかたち

自然の恵みを持続的に受け入れ、地球とともに生きるための建築への挑戦

  • 2022/06/10
  • イベント
  • アート

TOTOギャラリー・間にて、自然と建築が共生する新しい時代の環境建築デザインを手がける建築家ユニット 末光弘和+末光陽子 / SUEP.(スープ)の展覧会が開催。

東京と福岡を拠点に国内外で活動する建築家ユニットSUEP.(スープ)。建築を地球環境における生命活動を促す媒体として位置づけようとする思想に特徴があり、第27回吉岡賞(2011年)、第29回芦原義信賞(2019年)、2018年度グッドデザイン賞金賞などを受賞している。
 彼らは地勢、水脈、植生、生態系などに着目し、自然環境にある風・熱・水などの働きをシミュレーションして設計の起点とすることで、建築を媒介した資源の循環システムを構築する。
 本展では、それらのシステムを、連続断面模型やハンドドローイングにより表現し、普段は意識することのない土中の環境や生態系、地形によって生まれる水や風の循環と建築の関係についての展示を試みている。
 本展のタイトル「Harvest in Architecture」は、自然の恵みを持続的に受け入れ、地球とともに生きるための建築の姿を取り戻そうとする概念である。それは、農耕のように、自然との関係を耕し、持続的な恵みを得ることで、そこに人が集まり、交流する場が生まれるイメージだ。それらを実現するためには、自然と人とのバランスの中で関係を築かなければならない。
 彼らの取り組みは、建築が地球とつながり、未来を拓くためのチャレンジの連続といえる。人間が地球の恵みを一方的に搾取するのではなく、自然との共生により豊かな恵みが続いていく、そのために建築家として果たすべき役割は何か。本展を通して、彼らの思考と試行の全貌を伺うことができる。
 室内の展示に加え、屋外のコートヤードでは、シェーディングドームという作品も鑑賞できる。涼しさが感じられる木陰空間を通して、彼らの取り組みを体感できる貴重な機会となるだろう。

  1. ©Masatomo MORIYAMA
  2. 淡路島の住宅(兵庫県、2018年)©Shinkenchiku-sha
  3. ミドリノオカテラス(東京都、2020年)©Kai Nakamura
  4. 清里のグラスハウス(山梨県、2018年)©Kai Nakamura
  5. 百佑(バイヨ)オフィス 模型(台湾、高雄市、進行中)※共同設計者:RHTAA©SUEP.
  1. 末光弘和+末光陽子 / SUEP. ©Masatomo MORIYAMA
  2. 淡路島の住宅(兵庫県、2018年)©Shinkenchiku-sha
  3. ミドリノオカテラス(東京都、2020年)©Kai Nakamura
  4. 清里のグラスハウス(山梨県、2018年)©Kai Nakamura
  5. 百佑(バイヨ)オフィス 模型(台湾、高雄市、進行中)※共同設計者:RHTAA©SUEP.

開催概要

展覧会名 末光弘和+末光陽子 / SUEP.展
Harvest in Architecture 自然を受け入れるかたち
会期 2022年6月8日(水)〜9月11日(日)
休館日 月曜日、祝日、8月8日(月)〜8月15日(月)
時間 11:00〜18:00
会場 TOTOギャラリー・間
港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
入館料 無料
※事前予約制
※詳細はこちらをご確認ください
公式サイト https://jp.toto.com/gallerma
問合せ 03-3402-1010

記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。