名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち

受け継がれてきた名画・名器 所有者による改変をきっかけとする鑑賞スタイルの変化

大井戸茶碗 銘 須弥(別銘 十文字) 朝鮮・朝鮮時代 16世紀 東京・三井記念美術館蔵 【重要文化財】石山切 伊勢集 伝藤原公任筆 日本・平安時代 12世紀 東京・梅澤記念館蔵

名画や名器と呼ばれた古美術品を所有した将軍や茶人などによる、作品の改変、美しさの定義付けなどに着目し、現存する美術品がたどった足跡を振り返る、通常と異なる角度から古美術を楽しむ特別展です。

幾星霜、人から人へと受け継がれてきた古美術品は、経年変化や、所有者の好み、時代の流れなどによって、補修されたり、改変されたものが多くあります。
 書画では、巻物を場面ごとに分断して掛軸にしたことで個人的な鑑賞から、同座する人たちと鑑賞体験を分かち合うことが可能になりました。厚紙の折帖に、名筆による和歌や写経などを貼り込んだ手鑑は、桃山時代以降に流行した鑑賞スタイル。古の名刀を身の丈に合わせて直したり、中国の絹織物の端切れを丁寧につなぎ合わせて茶入を納める仕覆(袋)にした例もあります。

本展では、改変された古美術品を中心に、国宝や重要文化財を含む約100点を展示。西本願寺が女子大学を創設するため、分割売却された伝藤原公任筆の《石山切 伊勢集》、足利義満が所有していた《瀟湘八景図 漁村夕照》など、多彩な逸話を持つ名画や名器が並びます。

【国宝】瀟湘八景図 漁村夕照 牧谿筆 1幅 中国・南宋時代 13世紀 根津美術館蔵(展示期間:9/20〜10/19)
【重要美術品】佐竹本三十六歌仙絵 斎宮女御 1幅 日本・鎌倉時代 13世紀 個人蔵(展示期間:9/20〜10/13、10/28〜11/3)
平治物語絵巻 六波羅合戦巻断簡 日本・鎌倉時代 13世紀 個人蔵
開催概要
会期 2014年9月20日(土) 〜 11月3日(月・祝)
休館日 月曜日 ※祝日の場合は開館、翌火曜休館
時間 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで
会場 根津美術館
港区南青山6-5-1 
入館料 一般1,200円、学生1,000円
公式サイト http://www.nezu-muse.or.jp/
問合せ 03-3400-2536
2014年8月更新