受け継がれてきた名画・名器 所有者による改変をきっかけとする鑑賞スタイルの変化
名画や名器と呼ばれた古美術品を所有した将軍や茶人などによる、作品の改変、美しさの定義付けなどに着目し、現存する美術品がたどった足跡を振り返る、通常と異なる角度から古美術を楽しむ特別展です。
幾星霜、人から人へと受け継がれてきた古美術品は、経年変化や、所有者の好み、時代の流れなどによって、補修されたり、改変されたものが多くあります。
書画では、巻物を場面ごとに分断して掛軸にしたことで個人的な鑑賞から、同座する人たちと鑑賞体験を分かち合うことが可能になりました。厚紙の折帖に、名筆による和歌や写経などを貼り込んだ手鑑は、桃山時代以降に流行した鑑賞スタイル。古の名刀を身の丈に合わせて直したり、中国の絹織物の端切れを丁寧につなぎ合わせて茶入を納める仕覆(袋)にした例もあります。
本展では、改変された古美術品を中心に、国宝や重要文化財を含む約100点を展示。西本願寺が女子大学を創設するため、分割売却された伝藤原公任筆の《石山切 伊勢集》、足利義満が所有していた《瀟湘八景図 漁村夕照》など、多彩な逸話を持つ名画や名器が並びます。
展覧会名 | 名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち |
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会期 | 2014年9月20日(土) 〜 11月3日(月・祝) |
休館日 | 月曜日 ※祝日の場合は開館、翌火曜休館 |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで | 会場 | 根津美術館 港区南青山6-5-1 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般1,200円、学生1,000円 |
公式サイト | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
問合せ | 03-3400-2536 |
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