開館35周年記念 原美術館コレクション展

35周年記念のコレクション展! もの派から若手まで現代美術の変遷をたどる

  • 2014/10/8
  • イベント
  • アート

李禹煥「対話」キャンバスに岩絵の具 227x182cm 2012 ©Lee Ufan
李禹煥「対話」
キャンバスに岩絵の具
227x182cm
2012 ©Lee Ufan

1979年の開館以来、現代美術の専門美術館として約1,000点ものコレクションを築いた原美術館の35周年を記念するコレクション展です。

見どころは、1960年代末に起こった美術ムーブメント「もの派」と、その時代の作家による作品群。もの派の作品は、石、木、紙、綿、鉄板、パラフィンなどの物を単体または組み合わせるのが特徴で、その理論的支柱だったのが日本在住の韓国人アーティスト、李禹煥です。
 1956年の来日以来、日本を拠点に国際的に活躍する李氏。その作品は、石と鉄板を配した彫刻や、広い余白にわずかな筆あとを見せる絵画など、どれも素材に最小限しか働きかけていません。動きのない部分が自然と鑑賞者を深い思索に誘う制作で知られています。

同美術館は2012年に李氏の「対話」を収蔵。1979年の初期から1990年代、2000年代まで制作の流れを俯瞰できるようになりました。本展では、初期作品2点、近作絵画2点、屋外常設立体作品1点の計5点が展示されます。また、同じもの派の榎倉康二、菅木志雄、吉田克朗、関根伸夫ら、荒木経惟、 安藤正子、加藤泉、 操上和美、佐伯洋江、坂田栄一郎、 野口里佳、やなぎみわ、米田知子などの作品も並び、現代美術の様相を展観できます。

  1. 李禹煥「線より No.790323」カンヴァスに油彩 181x227cm 1979 ©Lee Ufan
    李禹煥「線より No.790323」
    カンヴァスに油彩
    181x227cm
    1979 ©Lee Ufan
  2. 榎倉康二 干渉(STORY - No.16)綿布、アクリル塗料、アクリル絵具、木材 284.5x333.3cm 1991 ©Koji Enokura
    榎倉康二 干渉(STORY - No.16)
    綿布、アクリル塗料、アクリル絵具、木材
    284.5x333.3cm
    1991 ©Koji Enokura
  3. 米田知子「フロイトの眼鏡−ユングのテキストを見るT」ゼラチンシルバープリント 120x120cm 1998 ©Tomoko Yoneda
    米田知子「フロイトの眼鏡−ユングのテキストを見るT」
    ゼラチンシルバープリント
    120x120cm
    1998 ©Tomoko Yoneda

開催概要

展覧会名 開館35周年記念 原美術館コレクション展
会期 2014年10月25日(土) 〜 2015年1月12日(月・祝)
休館日 月曜日
(ただし11月3日・24日・1月12日は開館、11月4日・25日・12月29日〜1月5日は休館)
時間 11:00〜17:00(水曜のみ20:00まで)
※入場は閉館時間の30分前まで
会場 原美術館
品川区北品川4-7-25
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 1,100円、高大生 700円、小中生 500円
公式サイト https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/
問合せ 03-3445-0651

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