フィンランドを生きた女性画家の軌跡 ヘレン・シャルフベック ― 魂のまなざし

フィンランドを代表する女流画家ヘレン・シャルフベック 子どもの絵から抽象画、自画像まで生涯を辿る回顧展

《黒い背景の自画像》1915年 油彩・カンヴァス フィンランド国立アテネウム美術館 Herman and Elisabeth Hallonblad Collection, Ateneum Art Museum, Finnish National Gallery/Hannu Aaltonen

愛らしい子どもの絵から冷徹な晩年の自画像まで、精力的に描き続けたヘレン・シャルフベック。フィンランドの国民的画家とも言われ、近年世界的に注目されている画家の生涯を辿りながら、時代ごとの作品に注目する日本初の大規模な回顧展です。

1862年、ヘルシンキで生まれたシャルフベックは3歳の時に事故で左足が不自由になり、学校に通えず家庭教師から教育を受け、素描の才能を認められました。11歳でフィンランド芸術協会に学び、15歳になると画家アドルフ・フォン・ベッカーのアトリエに入ります。1880年には、歴史画《雪の中の負傷兵》で奨学金を得てパリへ留学。当時流行していたレアリズムを身に付け、愛らしい子どもが印象的な《快復期》でパリ万博の銅メダルを獲得しました。

本展では、ヘレン・シャルフベックの生涯を辿りながら、初期から晩年までの作品を5つのセクションに分けて展示。初期からパリ時代まで明るい色調や子どもの作品、マネやホイッスラーの影響を受けた抽象画、モード雑誌から出てきたような肖像画、初期に描いた作品を再解釈した作品、晩年に衰えていく自分を冷徹に描いた自画像など、フィンランド国立アテネウム美術館のコレクションを中心に紹介します。

《快復期》1888年 油彩・カンヴァス フィンランド国立アテネウム美術館 Ateneum Art Museum,	Finnish National Gallery/Hannu Aaltonen
《赤いりんご》1915年 油彩・カンヴァス フィンランド国立アテネウム美術館 Yrjö and Nanny Kaunisto Collection, Ateneum Art Museum, Finnish National Gallery/Henri Tuomi
《少女の頭部》1886年 油彩・板 フィンランド国立アテネウム美術館 Ahlström Collection, Ateneum Art Museum, Finnish National Gallery/Hannu Aaltonen
開催概要
会期 2015年6月2日(火) 〜 7月26日(日)
休館日 月曜日(7月20日は開館)、7月21日(火)
時間 10:00〜17:00
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京藝術大学大学美術館
台東区上野公園12-8 
入館料 一般 1,500円、高大生 1,000円
公式サイト https://www.geidai.ac.jp/museum/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2015年5月更新