近代日本洋画の巨匠・黒田清輝の画業と人物像に迫る
東京美術学校(現:東京藝術大学)の西洋画教育の礎を築き、文展の設立と審査に携わるなど、油彩画のアカデミズム形成に尽力した黒田清輝。その生誕150年を記念して、初めて国立博物館で開催される大回顧展です。
1866(慶応2)年に鹿児島で生まれた黒田清輝は、5歳で伯父の黒田清綱子爵の養嗣子になり、12歳の時に新太郎から清輝と名を改めます。17歳で法律修学のためにフランスへ留学しますが、滞在中に画家になることを勧められラファエル・コランに師事。芸術家が集まったグレー村では、農家の娘マリア・ビヨーと恋仲になり、彼女をモデルに描いた《読書》はサロン入選を果たしました。帰国後、30歳で東京美術学校の講師になると同時に美術団体「白馬会」を結成。後進の育成に力を注ぎながら、《湖畔》や《智・感・情》などをパリ万国博覧会に出品し、世界に認められる日本の洋画を目指しました。
本展では、フランス画壇にデビューする渡欧期、白馬会で活動した壮年期、文展を設立した41歳以降の中年期と、3つの章に分けて紹介。各期の代表作を展示するとともに、影響を受けた師のコラン、ピュヴィス・ド・シャヴァンヌらの作品、同時代の印象派の作品も併せて展示します。また、人となりや人間関係などにも焦点を当て、黒田の人物像にも迫ります。
展覧会名 | 特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」 |
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会期 | 2016年3月23日(水) 〜 5月15日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし3月28日、4月4日、5月2日は開館) |
時間 | 9:30〜17:00(土日祝・5月2日は18:00まで、金曜は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京国立博物館 平成館 台東区上野公園13-9 >> 会場の紹介記事はこちら |
観覧料 | 一般1,600円、大学生1,200円、高校生900円 |
公式サイト | https://www.tnm.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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