珠玉の現代陶芸 マダム菊池のコレクション

半世紀以上に渡り収集した現代陶芸。その審美眼を覗く

同館の理事長を務め、2016年に93歳で生涯を終えた菊池智。1950年代後半から蒐集を始めた現代陶芸コレクションを紹介し、足跡をたどりながら収蔵品の魅力を探る企画展です。

1950年代後半、本格的に茶道を学び始めたことをきっかけにやきものの蒐集を始めました。「思いがけない美をつかめる」と現代陶芸の魅力を語り、その良さを広めるべく、1974年にホテルニューオータニにギャラリー「寛土里(かんどり)」をオープン。同ギャラリーでは、東京藝術大学出身の若手陶芸作家を中心に全国の作家を紹介していきます。1979年にはニューヨークの老舗百貨店に出店、1983年にはスミソニアン国立自然史博物館で「現代日本陶芸展」を開催し、成功を収めます。1985年から1992年にかけて、現在の美術館の敷地にあった菊池ゲストハウスで3つの個展を開催したのち、2003年に菊池寛実記念 智美術館を開館しました。

同展では、コレクションから厳選した約60点を展示します。心情の機微を土の表情に置き換えて制作した八木一夫「Memories of Many…」、長州藩の御用窯だった三輪家の十二代三輪休雪「ハイヒール」、磁土と青白磁釉による制作を追求する深見陶治「瞬」など、技術とこだわりを持った現代陶芸を支える主要な作家たちの作品が並びます。すべての作品を自身の眼で選んでおり、器から立体造形まで内容も多岐にわたるのが特徴です。

八木一夫(1918-1979) 「Memories of Many…」1977年(撮影:小林庸浩)
富本憲吉 (1886-1963) 「白磁八角共蓋飾壷」1932年(撮影:小林庸浩)
十二代三輪休雪(1940-)「ハイヒール」1979年(撮影:田中学而)
深見陶治(1947-)「瞬」(撮影:尾見重治・大塚敏幸)
樂吉左衞門「黒茶碗『烏兎』」1989年(撮影:田中良)
開催概要
展覧会名 珠玉の現代陶芸 マダム菊池のコレクション
会期 2017年6月10日(土) 〜 9月3日(日)
休館日 月曜日(ただし7月17日は開館)、7月18日(火)
時間 11:00〜18:00
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 菊池寛実記念 智美術館
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビルB1F 
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入館料 一般 1,000円、大学生 800円、小中高生 500円
公式サイト http://www.musee-tomo.or.jp/
問合せ 03-5733-5131
2017年5月更新