国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展−挑戦−

独学で建築を学び世界のANDOへ。その軌跡を辿る

光の教会,1989年,大阪府茨木市 (撮影:松岡満男)

元プロボクサーから独学で建築を学び、1969年から既成概念を打ち破る斬新な建築作品を打ち出してきた安藤忠雄。異色の経歴を持つ建築家の独学時代から現在までの半世紀に及ぶキャリアの集大成を展観する企画展です。

1941年に大阪で生まれた安藤忠雄は、1969年に独学で建築を学び、同年に安藤忠雄建築研究所を設立します。「都市ゲリラ」として設計を始め、既成概念を崩す作品を多く発表。1979年に「住吉の長屋」で日本建築学会賞、1995年にプリツカー賞、2003年に文化功労者認定など、数々の賞を受賞しました。

本展では、建築家としての生き様や、建築作品、未来への展望などをプロローグと6つのセクションに分けて細かく紹介。模型、スケッチ、ドローイングなど、約270点余りの設計資料が展示されます。展示空間のデザインも安藤自身によって手がけられ、現在のアトリエの一部や「光の教会」が原寸大で再現されている点も特徴です。
 プロローグでは、建築家になる前に世界放浪した時のスケッチや、アトリエの変遷などを紹介。「セクション1 原点/住まい」では、安藤建築の原点である住宅に焦点を当て、初期から近年の海外作品まで100件以上が登場。「セクション2 光」では、教会作品の代表作を紹介します。「セクション3 余白の空間」では、意図的に余白の空間をつくることで、人が集まる場所を生み出した過程を、「表参道ヒルズ」や「東急東横線 渋谷駅」などの都市建築作品から振り返り、「セクション4 場所を読む」では、「直島プロジェクト」の空間インスタレーションを中心に環境一体型建築の系譜を辿ります。「セクション5 あるものをいかしてないものをつくる」では、建物の保存・再生について、未完プロジェクト、国内の実現作品、パリ中心部で進行中の最新プロジェクトなどが並び、「セクション6 育てる」では、建築の枠組みを超えた社会活動への取り組みを、大阪でのまちづくり活動といった具体的な事例やドキュメンタリー映像を用いながら紐解きます。


直島 ベネッセハウス,1992/1995年,香川県直島町 (撮影:松岡満男)
表参道ヒルズ,2006年,東京都渋谷区 (撮影:松岡満男)
上海保利大劇院,2014年,上海/中華人民共和国 (撮影:小川重雄)
プンタ・デラ・ドガーナ,2009年,ヴェニス/イタリア
(撮影:c Palazzo Grassi SpA. Foto: ORCH, orsenigo_chemollo)
プンタ・デラ・ドガーナ(イタリア ヴェニス)模型
開催概要
展覧会名 国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展−挑戦−
会期 2017年9月27日(水) 〜 12月18日(月)
休館日 火曜日
時間 10:00〜18:00
※金・土は20:00まで
※9月30日(土)、10月1日(日)は22:00まで
※入場は閉館時間の30分前まで
会場 国立新美術館 企画展示室1E + 野外展示場
港区六本木7-22-2 
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観覧料 一般 1,500円、大学生 1,200円、高校生 800円
※11月3日(金・祝)〜 5日(月)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)
公式サイト https://www.nact.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2017年9月更新