ゴードン・マッタ=クラーク展

欧米で人気!1970年代のアメリカで活躍した詩的でクールなアーティスト

没後40年を経た今でも欧米で人気が高く、各地で個展が開催されているゴードン=マッタ・クラーク。クールながら詩的なアイデアで生み出された彫刻、映像、写真、ドローイング、関連資料などをサンフランシスコ近代美術館などの著名美術館や個人コレクターから集め、約200点で多面的な活動を振り返る、アジア初の回顧展です。

1943年、世界的なシュルレアリスム画家であるロベルト・マッタと、画家のアン・クラークのもとに生まれますが、両親は後に離婚。コーネル大学で建築、パリのソルボンヌ大学で文学を学んだ後、1969年にニューヨークへ転居。食べ物や料理をテーマにしたインスタレーションやパフォーマンスを行い、1971年には友人のアーティストたちと共同でレストラン「フード」をオープン。1974年には、一軒家を切断するビルディング・カット《スプリッティング》を発表し、以後、展覧会への出品やビルディング・カット、パフォーマンスなどの活動を欧米各地で積極的に展開しました。1978年にすい臓がんのため、35歳の若さで亡くなります。

本展では、都市を舞台に活動したマッタ=クラークが重視していた5つの「場所」に着目した作品を展示します。
 1つ目は、「住まい|流転する空間と記憶」。捨てられた家屋に光を当て新たな世界を創出すると同時に、住んでいた人の歴史や記憶も浮かび上がらせます。2つ目は、「ストリート|エネルギーの循環と変容」。用途のない小さな土地や、壁に書きつけられたグラフィティに注目した《グラフィティ:ソウル・パワー》などの作品を紹介します。3つ目は、「港|水と陸の際」。古くから都市の生まれる基点だった港の繁栄・衰退に着目した《日の終わり》などの作品を集約。4つ目は、「市場|自然から文化への変容」。運営に関わったレストラン「フード」、料理やそれが消化されるプロセスによって形づくられるコミュニティーにフォーカスします。5つ目は、「ミュージアム|マッタ=クラークを展示する」。ミュージアムに関わるプロジェクトを紹介しながら、没後のマッタ=クラーク自身を対象にして“展示“することの意味を探ります。
 ニューヨークの文化的・社会的背景、現在の東京に関わる資料も展示に組み込み、マッタ=クラークが当時の都市において豊かなコミュニティーの創出にアートがどのように寄与できるかを模索した意図を探ります。

《スプリッティング》1974 年 ゴードン・マッタ=クラーク財団&デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク)蔵 © The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.
《日の終わり》1975 年 ゴードン・マッタ=クラーク財団&デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク)蔵 © The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.

《グラフィティ:ソウル・パワー》1973 年 ゴードン・マッタ=クラーク財団&デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク)蔵 © The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.
《ニューヨーク近代美術館のためのプロポーザル No.4》1978 年 ゴードン・マッタ=クラーク財団&デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク)蔵 © The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.
開催概要
展覧会名 ゴードン・マッタ=クラーク展
会期 2018年6月19日(火) 〜 9月17日(月・祝)
休館日 月曜日(ただし7月16日、9月17日は開館)、7月17日(火)
時間 10:00〜17:00(金・土曜は21:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京国立近代美術館
千代田区北の丸公園3-1 
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観覧料 一般 1,200円、大学生 800円
公式サイト http://www.momat.go.jp/am/exhibition/gmc/
問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年6月更新