[企画展] 水を描く ―広重の雨、玉堂の清流、土牛のうずしお―

躍動する波や光を反射する水面など、技巧を凝らして涼やかに表現!

豊かな水源に恵まれた日本では、古くから人々の暮らしに水が深く関わり、美術作品にも取り入れられてきました。江戸時代の浮世絵から近代・現代の絵画まで、海、川、滝、雨などの水を描いた作品を一堂に集め、水の表現の多彩さと画家たちの想いを展観する企画展です。

雨が山に降って池や湖となり、せせらぎが生まれ、川となって平野を通り、海へと注ぐ。常に姿を変える水の表情は多くの画家の創作意欲をかきたてました。躍動感のある波、煌めく水面、飛沫を上げる滝など、技術を駆使して多彩な表現を描いており、迫力あるタッチや柔らかな色彩などから情景への画家の想いも感じることができます。

本展では、同館のコレクションから、水をテーマにした作品を選出。歌川広重(初代)《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》や川合玉堂《渓雨紅樹》などの雨の情景を映し出したもの、勢いよく流れ落ちる滝を描いた千住博《ウォーターフォール》や奥村土牛の《那智》、鳴門の渦潮を描いた川端龍子《鳴門》、奥入瀬渓流に取材した奥田元宋《奥入瀬(秋)》、情感ある水面を表した東山魁夷《緑潤う》など、多彩な水の作品が集結します。横山大観、前田青邨、速水御舟、小林古径、宮廻正明、平山郁夫など、近代・現代の画家を中心に名だたる画家が登場し、必見です。
 2018年9月には「国際水協会(IWA)世界会議」が東京で開催され、世界的にも水への関心が高まるこの夏。作品の保護のため、湿度・温度が一定に保たれた展示室で、日本美術に表された水を視覚的にも体感的にも涼を感じながら展観できます。

※宮廻正明の「廻」の字は、本来の表記は「廽」です

 
千住博 《ウォーターフォール》 1995(平成7)年 紙本・彩色 山種美術館
奥村土牛 《鳴門》 1959(昭和34)年 紙本・彩色 山種美術館
川合玉堂 《渓雨紅樹》 1946(昭和21)年 絹本・彩色 山種美術館

川端龍子 《鳴門》 1929(昭和4)年 絹本・彩色 山種美術館
開催概要
展覧会名 [企画展] 水を描く ―広重の雨、玉堂の清流、土牛のうずしお―
会期 2018年7月14日(土) 〜 9月6日(木)
※会期中、一部展示替えあり
前期:7月14日(土) 〜 8月5日(日)
後期:8月7日(火) 〜 9月6日(木)
休館日 月曜日(ただし7月16日は開館)、7月17日(火)
時間 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで
会場 山種美術館
渋谷区広尾3-12-36 
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入館料 一般 1,000円、大高生 800円、中学生以下無料
公式サイト http://www.yamatane-museum.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2018年7月更新