北斎師弟対決!

同じテーマでお手並み拝見。北斎と弟子たちの浮世絵バトル勃発!

北斎が、江戸の浮世絵師を代表するビッグネームであることはよく知られているが、その北斎には孫弟子も含めて200人にも及ぶ弟子がいたことはあまり知られていない。本展では館蔵品の中から、北斎と弟子が同じテーマで描いた作品を展示し、両者を比較する中でそれぞれの画風の特徴や影響関係に迫る。

浮世絵研究の先駆者、飯島虚心による北斎の伝記『葛飾北斎伝』には、「北斎翁門人多し、然れども自教授することを好ます、其の門人たらんを請ふものあれは、自画きし刻板の画手本を出たし、先つ画かしめ、そここゝと、短所を指して、教へたるのみ、されと門人中に、名手を出たす多し」との記述がある。北斎は、自身の絵手本でまずは弟子に描かせ、その後にアドバイスをするという実践型の教え方で、手取り足取り指南をするタイプではなかったが、かえってそれが弟子たちの持っている能力やそれぞれの個性を引き出し、多くの名手を育てることになったようだ。

展示は、1章では人物、2章では風景、3章では動物、4章ではエトセトラと、画題ごとに4つの章で北斎と弟子の作品を見比べていく。例えば、北斎の《鎌倉の権五郎景政 鳥の海弥三郎保則》と、卍楼北鵞の《椿説弓張月巻中略図》は、どちらも猛々しい「武者」が描かれており、その表情や躍動感のある構図などは良く似ているが、細かな筆致にまで目を向けるとそれぞれの個性が見えてくる。

北斎自身の魅力にとどまらず、巨大な師匠を前に自らの画道を模索する弟子たちの姿、そして、これまで師匠の名の陰に隠れていた弟子の作品の魅力までをも堪能できる、師弟対決をお楽しみに。

葛飾北斎『椿説弓張月』続編 巻三 石櫃を破て曚雲出現す(通期)
二代葛飾戴斗『画本西遊全伝』四編 五 青竜山の妖怪三蔵を摂去(通期)

葛飾北斎「鎌倉の権五郎景政 鳥の海弥三郎保則」すみだ北斎美術館(前期)
卍楼北鵞「椿説弓張月巻中略図 山雄(狼ノ名也)主のために蟒蛇を噛て山中に躯を止む」すみだ北斎美術館(前期)

開催概要
展覧会名 北斎師弟対決!
会期 2020年2月4日(火) 〜 4月5日(日)
※会期中、展示替えあり
前期:2月4日(火) 〜 3月8日(日)
後期:3月10日(火) 〜 4月5日(日)
休館日 月曜日(ただし2月24日は開館)、2月25日(火)
時間 9:30〜17:30
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 すみだ北斎美術館
墨田区亀沢2-7-2
入館料 一般 1,000円、高大生・65歳以上 700円、中学生 300円、小学生以下無料
公式サイト https://hokusai-museum.jp/
問合せ 03-6658-8936
2020年2月更新