東京おもちゃ美術館(四谷三丁目)
少子化で都心の小学校も廃校が進む中、2007年に旧四谷第四小学校の校舎にできた東京おもちゃ美術館。NPO法人日本グッド・トイ委員会が運営しており、木製玩具を中心に100か国15万点を収蔵。そのうち5,000点を館内に展示し、来館者は見るだけでなく、実際に遊ぶことができる。
入口は2F。昭和10年建築という歴史ある校舎は、白熱電球と板張り廊下でレトロ感たっぷり。教室が展示室になっており、最初はグッド・トイてんじしつ。左側はその年の選定トイが、右側は歴代の選定トイが並ぶ。遊び方が分からないものは、おもちゃ学芸員(ボランティアスタッフ)が実演で説明してくれる。次はきかくてんじしつ。年に2〜3回の間隔で開催。
最奥の部屋は元音楽室を改造したおもちゃのもり。九州産のヒノキ材を敷き詰めた室内には、ツリーハウス、巨大な木琴やそろばん、ドールハウス、木のボールが入った“砂場”が点在。寝転がるだけで、独特の触感やヒノキの香りに包まれる。
3Fの元家庭科室はおもちゃこうぼうに!ほぼ毎日開かれており、無料で参加できる。大人向けの縫い物、江戸時代のカラクリ玩具など、そのレパートリーはなんと500種類! ゲームの部屋には、リバーシ、タングラムなど各国のテーブルゲーム、ボードゲームが大集合。女流棋士やテーブルサッカーの日本代表によるイベントなども開かれており、ゲームの達人やファン同士の交流も魅力だ。中には、子どもよりお父さんが夢中になってしまうケースもあるとか。
2部屋から成るおもちゃのまち。赤い部屋には、日本の伝統的なおもちゃが、黄色い部屋には、虫眼鏡など科学系のおもちゃ、海外の楽器、ごっこ遊びコーナーなどがある。科学系おもちゃのイベントでは、水圧と空気圧の原理、構造建築学などを使った体験も。
毎年、春には新宿御苑で木製おもちゃと触れ合う「森のおもちゃ美術館」、秋には全校舎、校庭、体育館も使う「東京おもちゃまつり」を実施。童心に返ったり、我が子との接し方を学んだり、形や風合いに癒されたり…。おもちゃ=子どもの物ではない、力を感じる空間だ。
名称 | 東京おもちゃ美術館 |
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所在地 | 新宿区四谷4-20 四谷ひろば内 |
電話番号 | 03-5367-9601 |
料金(税込) | 大人700円、3歳〜小学生 500円、こどもと大人のペア券1,000円 |
営業時間 | 10:00〜16:00(最終入場は閉館の30分前まで) ※「赤ちゃん木育ひろば」のみ15:30まで |
休館日 | 毎週木曜日、特別休館日、年末年始 |
アクセス | 丸の内線「四谷三丁目」駅 徒歩6分 |
公式サイト | https://art-play.or.jp/ttm/ |
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