品川駅からウィング高輪WEST-Iを抜け、坂道を上ると見える「あきた美彩館」。特産品を扱うショップの奥にダイニングが広がる。

ランチでは、全国区の知名度を誇る稲庭うどんを使ったメニューが人気。直球でうどんのメニューを選んでもいいが、ここは秋田名産をまとめて味わえる“きりたんぽ鍋御膳”がおすすめ！　薩摩地鶏、名古屋コーチンと並んで日本三大地鶏とされる比内地鶏、きりたんぽ、稲庭うどん、大根の燻製を漬けた“いぶりがっこ”と有名どころが1つのお膳に収まるおトクなメニューだ。

固形燃料の卓上コンロ付きできりたんぽ鍋御膳が登場。煮えるまでの間、汁物代わりの稲庭うどんをスルスルと楽しむ。麺が細い分、喉越しも良くて食欲も増進。日替わりの小鉢やサラダへ箸を進めているうちに鍋がグツグツと頃合いに。地鶏は歯ごたえが強く、皮も弾力あり。鍋つゆは滋味深く旨味たっぷりで、モチモチのきりたんぽともベストな相性だ。ごぼう、水菜、ネギ、春菊、舞茸、しらたきと具材も多く、ハフハフしながら食べ進めると意外にお腹にたまる。

夜はハタハタ、とんぶり、じゅん菜、海藻“ぎばさ”など、特産品が勢ぞろい。きりたんぽ鍋と一緒に味わい尽くしてみたい。

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1. 夏の秋田の風物詩“なまはげアイス”。おばあさんがヘラで盛り付けることからババヘラアイスとも呼ばれる氷菓で、花に見立てたバラ盛りも現地では有名だ。ピンクがイチゴ、黄色がレモンのミックスで！
2. 奥行きのある店内は、仕切りで数席ごとに分かれている席もあり、落ち着いた空間に。1〜2人で楽しめそうな席、掘りごたつ座敷もある

ハタハタはお正月にも欠かせません

秋田県で古くから親しまれている魚醤“しょっつる”。原料のハタハタは漁期が11〜12月で、県内ではお正月の風物詩としてしょっつる鍋やハタハタずしなどを食べます。メスが人気で滑りのある固い卵（通称、ぶりこ）を好む人もたくさんいます。県南では、潰した納豆を味噌汁に加えた納豆汁の雑煮を三が日に食す地域もあるようです。メカブより粘り気のある海藻“ぎばさ”もよく食べられています。

コレぞ、ふるさとの味！ご当地で愛される品

秋田しょっつるハタハタ100％秋田県の県魚ハタハタと天日塩だけで発酵させ、3年熟成させた由緒正しい魚醤。魚の臭みが少なく、コクと深い味わいがある。鍋だけでなく、パスタや炒飯の隠し味にも秋田しょっつるハタハタ100％　130g　税込756円／諸井醸造